デイサービスにの利用者さんは認知症の方が大半だけれど、いろんな方がおられる。
おしゃべりが大好きな方や、陽気でいつも笑っている方。
心が不安定な方や、体の調子がお悪い方。
「もうあかん、あかんなあ」
ばかり言っておられる方もいる。
近頃めっきり足腰が弱り、不安で不安で仕方がないのだ。
「足がフラフラになってしもうて、頭もアホになってしもうて、あかんなあ、情けないなあ」
一日中そう嘆いておられる。
トイレに行こうと、利用者さんの間をヨロヨロと歩いておられたときも、ずっと呟きつづけていた。
「あかんなあ、情けないなあ」
そのときふいに、別の利用者さんから声があがった。
「大丈夫、大丈夫」
それはAさんの声だった。
認知症が進み、もうほとんど言葉も出なくなったAさん。
たま~に吃りながら単語を発すると、
「今日はAさんがこんな言葉を言えた!」
と職員の間で話題になるくらいの方なのだ。
そんなAさんが
「大丈夫、大丈夫!」
と声をかけた。
吃りもなく、ためらいもなく、それはごく自然にかけられた言葉だった。
Aさんは心のきれいな優しい方だ。
怯えている利用者さんをなんとかしてあげたいと、脳ではなく心で、話しかけたのだと思う。
低く優しい
「大丈夫」
の声は思いやりに満ちていた。
脳が萎縮し、あらゆる記憶は消え去っても、心は消えないのだなあ。あらゆる記憶が消え去ったら、私には何が残るのだろう。
コメント
だださんに
残るものもAさんと同じ優しさだと私は思います
今日子供が共通テストに行ってます
体調良く迎えられ良かったです
残念ながら私の場合は優しさよりも食欲が残る気がしますよ・・・
お箸わすれても手づかみでいくパターン・・・
今日は受験だったのですね!
合格されますように!!!!
一緒に食べたお蕎麦お美味しかったでしょうね
本当に嬉しかったでしょうね
うちにもヘルパーさんきてくれてるけど立派な
お仕事です
私も間違いなく食欲です!!笑
最期の方が可能ならば
ケーキは毎日食べたいです私も鷲掴みで!
年末に他の利用者さんからも一緒にお茶飲んでほしいって言われたこともあって。
「誰かと一緒に」いることがとても重要なのだと思いました。
コロナさえなければもっとなんとか、ねえ・・・。
毎日ケーキ鷲掴みいいですね!
やってみたいです(笑)