暑い日に

皆様、ご無事ですか？
私のまわりではお年寄りがバタバタと倒れております。

訪問の仕事にいくと利用者さんたちが軒並み具合が悪くなっちゃってた。無事な人のほうが少ないくらい。週末の台風で、気圧の変化にやられたり湿気に負けてで弱っているところに、ダメ押しの猛暑がやってきたのだからひとたまりもない。

サンジ君…放して…あづい…

今日の気温は34℃。
それでも冷房をつけない人がいる。
扇風機すら拒む人がいる。
暑さを感じていないから、熱中症の危険をどんなに説明しても温度計を見せても応じてもらえない。
「せめて水分補給してください！」
と頼んで水だけは飲んでもらえたけど、その隙にこっそりエアコンのスイッチを入れたらバレてめっちゃ怒られた。
・・・いや、こんなことしてたら熱中症で死にますよ？
「ええねん、俺は死にたいんや！」
死にたいのか。
そうか。それじゃあ。
いや、だめか。もうちょっと上手に説得できるようにならなければ。難しいなあ…。

伐採された山に咲くオニユリ

暇さえあれば電話の前に座っている利用者さんがいる。理由を尋ねたら、
「かかってくるかもしれないから」
と言われた。
一人暮らしで友達もない。めったに鳴らない古い家電。だが近頃、介護保険をつかい始めてから、ケアマネさんや事業所から時々電話がくるようになった。それがちょっと嬉しいようで
「電話が鳴ったら、逃したくないんだ」
自分にかかってくる電話を逃したくない。移動に時間がかかるから、電話の前にすわって鳴るのを待ち構えているんだって。

私たちヘルパーは、週にたった１時間２時間のおつきあいだ。利用者さんの孤独に寄り添ってあげられない。
「今日は暑いからエアコンつけてね！」
と、一言でも電話してあげられたらどんなにいいだろうと思う。・・・まあ、つけないんだろうけど。

※お知らせ※
本日7/30発売の週刊朝日に、私と母のインタビュー記事が載っております。母をつれて介護旅行をした話が主ですが、私と母の２人バイオリンの写真も掲載されております。しかも、やばいくらい普段着の…だって写真を撮るなんて聞いてなかったんだもん！