職場のデイサービスに寄ったら、ちょうどおやつの時間だった。
「あんたも食べていきー!」
「おいでおいでー!」
利用者さんたちに招かれて、私もおこぼれに預かった。
フルーツ白玉ぜんざい♪
「おいしいなあ、おいしいなあ。こんなおいしいの食べさせてもらえるの、幸せやなあ」
白玉ぜんざいは割とよく出るおやつなんだけど、認知症の利用者さんはそのたびに大喜びしてくださる。
「みんなで食べるとおいしいなあ」
そしてこんなことを話す。
「私な、家にいると寂しいの。家族いないから。一人でぽつんと家にいるの。しゃべる相手もおらんやろ。夕方、暗ぁくなるやろ。寂しいの。すごく。子供はおるけど、遠いし、忙しいから・・・。
そらヘルパーさんが来てご飯を作ってくれるけど、それだけで帰りはるやろ。食べるときは一人ぼっち。やっぱりこうして、大勢で食べるのがええなあ」
要介護者の寂しさに家族はなかなか気づけないものだ。
私は同居介護だけど、それでも母はよく一人で放っておかれているので、ときどき
「一緒にドラマ見ようよ」
と誘ってくる。
「ひとりで見てもつまんないんだもん」
年をとり、体が悪いひとは、若くて健康な人よりもずっと心細くて寂しいのだと思う。
利用者さんは続ける。
「日曜はデイがないから、一日ずっと一人やろ。ほんで日曜の夜になってな、お布団に入るとき
『明日はデイに行く日やなあ。みなさんに会えるなあ』
思いながら寝るんよ。そう思うと、なんかほっこりして、嬉しいの。ふふふ」
そんなことを言われると、利用者さんをぎゅーっとハグしたくなる。コロナだからしないけど。
代わりに
「ずーっとさわやかに来てくださいね!ずーっとみんなで美味しいもの食べましょうね!」
と言ってみる。
家族さんの代わりはできないけど、心細さや寂しさをひととき忘れられる居場所をつくることは、デイサービスの大事な役目だと思う。
ちなみに明日のおやつは栗かぼちゃのパイだそうです。
楽しみです!
サンジはすっごく元気になって、今、むしゃむしゃゴハンを食べています!
それをシシィが横目で見ながら
「兄ちゃんすげぇ」
と言っています。
バンザイ!
コメント
サンジ良かった❤️きっと元気になるって信じてたよ。嬉しい😆
利用者さんの言葉が胸に突き刺さりました(泣)
私の義母も、そんなふうに寂しさと闘いながら施設で暮らしてるのかなぁと思うと….一人暮らしではないけど、家族はなかなか面会に行けてないので。
だださん達のような優しいスタッフの方々には、頭が上がりません。
ありがとうございます。
急に元気になったんで本人も嬉しくてはしゃいでいます。
うちも妹を施設に預けてるんで、今はコロナでに面会もできませんから、どういう風に思っているのかなあと考えてしまいました。
事件を起こしちゃう職員ばかりがニュースに取り上げられますが、大多数の介護職は基本的に利用者さんラブだと思いますよ。