燃え尽きたオヤジ

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オヤジは努力することが苦手だ。
必要に迫られるから仕事はなんとかやってたみたいだけど、向上心をもって学んだり、コツコツ頑張ることができない。
昔からそういう性格なのだそうだ。

だから「健康のために」「体のために」といわれてもピンとこない。
「このままだと死にますよ」
と医師に脅されても禁煙をしようとしないし、
「体を動かさないとダメになるぞ」
と親戚や上司がどんなにすすめても運動をしない。
「とにかく歩け、散歩でも行け!」
といろんな人に言いまくられてきたが
「いやだ」
の一点張り。
「しんどいもん」
だそうである。

そんなオヤジがもう一週間以上も散歩を続けているのだからすごいことだと思う。
以前この日記にも書いたが、きっかけは、12月に開催される同窓会だった。
「同窓会に出席するために体力をつけよう」
と誘ってしぶしぶ散歩を始めたのだ。
散歩といっても、家をでてほんのちょっと歩くだけ。
私の足なら30秒の道のりを10分前後もかけて歩く。
えっちらおっちら。
わずかな距離だがオヤジには大変なようで、帰宅したらベッドに座り込んでいた。
「これは続かないな」
と最初は思ったものだ。

それでタイムを計ることにした。
門を出るところからタイムウォッチをスタート。
「進め、進め、まっしぐら!」
折り返し地点にきたら
「今で3分!いいよいいよ、いい調子だよ!」
と励まし、
「昨日より速いよ!」
と煽る。
目標のない「健康のための散歩」は楽しくないようだから、昨日の自分と対戦するゲームにしてやろうと思ったのだ。

効果は思った以上にあった。
怠け者のオヤジにも負けず嫌いのカケラが芽生えたようだ。
「きょうは、おしかったな」
とタイム意識するようになった。
朝の冷え込みも強くなってきたにもかかわらず、散歩に出るのを嫌がらなくなり、それどころか
「目標は6分」
とまで言うようになった。
「あと3分は縮めたいなあ」

そして。
ついに。
ベストタイムを更新した!
「6分33秒!」
初日は11分もかかったのに!
おめでとう!
やればできるやん!
母と2人でほめまくってやった。
当のオヤジも満足そう・・・と、言いたいところだけど。
ベッドに腰かけてぼんやりと座っている。
話しかけても返事がない。
オヤジはくたびれ果てていたのである。
思わず、明日のジョーのセリフが頭を横切った。
「燃え尽きたぜ・・・真っ白にな・・・」
いや、たった数十メートルの散歩なんですけどね?

コメント

  1. うちのおやじは去年脳梗塞になったとき、4日間家にいました。どうみても脳梗塞(軽度)だったのですが、「絶対に救急車に乗らない、病院は行かない」と。でも、だんだん動けなくなり限界を感じたのかやっと救急車に乗りました。あのまま家にいたら今頃は死んでいたかなー、むりやり病院に入院させて無事退院してしまったけど、今思えば、ほっとけば私は今幸せだったかなーと、いろいろ思ってしまいます。生きていれば楽しいこともあるけど、生き地獄って言葉もありますしね。昭和生まれの頑固おやじは本当にどうしようもないけど、その頑固も貫き通せばそれはまたそれでカッコいいのかなって思います。他人から見たらですが、たばこを吸えるお父さんは幸せかもしれません、うちのおやじはタバコを1日3箱吸っていましたが、今は体が受け付けず、吸いたいけど吸えない地獄を味わっていたような気がします。

    • こんにちは。難しいところですね。
      倒れたときどうするか、延命はどうするかなど、我が家は一応は話あってきめています。
      その通りにできるかどうかはわかりませんが。
      猫も病院を嫌がる子は無理に通院させないことにしています。
      オヤジも本人の命ですから好きにすればいいって思うんです。
      ただタバコって本人の体に悪いだけではなく火事の心配も大きいので嫌ですねー。
      ルールだけはしっかり守ってもらおうと思っています。