ワクチン接種の予約をとるぞ！

新型コロナウィルスのワクチン接種。
皆様は、ご家族は、もう済まされましたでしょうか。
予約はとれましたでしょうか。

うちの自治体では５月のはじめに予約が始まって、始まったとたんに終了した。
用意された10回線に6万件以上のアクセスが殺到してパンクしたのだ。
市役所はきっと苦情の嵐、大変だっただろうなあと同情する。

おかげで市民の間では
「電話はつながらへん。あきらめて近所のお医者さんで予約しよう」
という風潮になり、多くの高齢者が主治医のもとでワクチン接種の予約をとった。
が！
「私の予約は７月なかば」
「私なんて９月！」
「私は『865番』をもらったんだけど・・・いつになるか分からんねこれは」
２回接種への道のりは遠そうである。

ちなみに我が家は訪問診療のため主治医に接種してもらうことができない。
近所の医院も予約が殺到したとかで早々に締め切っている。
市の集団接種の予約をもぎとるしかない。

そしてあれから３週間。
２度目のワクチン予約開始日がやってきた！
今度はネット予約が主流だという。
回線も増やしてパワーアップ。
そろそろ私にも取れるんじゃないだろうか？
それに、さっき気がついたんだけど、私は現在、日曜しか休みがない。
両親のワクチン接種も日曜しか連れていけないのだ。
絶対に日曜の予約を取らなくてはいけない。

予約開始時間が迫ってくるとドキドキしてきた。
わくわくしてきた。
ようし！
頑張るぞ！
絶対に日曜の予約をとるぞ！
よし、９時になった！
それっ！
『予約開始は10時です』
・・・まだだった。

10時は無理だ。
仕事がある。
今日は訪問介護の仕事がちょうど10時から入っている。
仕事が終わってからじゃ間に合わないかもしれない。
日曜は競争率が高いから。
むむむ。
むむむむむ。
むむむむむむむむー！

考えこんでたら窓がガラッと開いて利用者さんが顔をだした。
「ヘルパーさん、何してるの？入っておいでやあ」
・・・いや、あの、ええと。
時計は9時59分を指している。
私はとっさに頭を下げた。
「すみません、５分だけ遅刻させてください！どうしてもメールしなくちゃいけない用事があって！」
「ええでー」
利用者さんはケラケラ笑った。
「それくらい気にせんときぃ」
一刻を争う仕事じゃないこともあって、利用者さんの優しさに甘えてしまった。
・・・これ前の仕事だったら絶対にシバかれてるな。

さて私はスマホに向かい、大急ぎで予約ページにアクセスした。
つながる！
前回は一瞬でサバ落ちしたのに、今日は一発でつながったよ！
接種券番号もメールアドレスも辞書登録してあるので入力は一瞬。
「５分ください」
と利用者さんには言ったけど、２分もかからなかったと思う。
確認メールが届いたのは10：03だった。
日曜の予約、ちゃんと取れたよー！

人心地ついたのでちゃんと仕事しました。
利用者さんごめんなさい、ありがとうございました。
「ええでー予約がとれてよかったなー」
ニコニコしながら言ってもらいました。

本日の猫写真。
母に甘えるシシィさん。

母「ものすごく邪魔」

高齢者の予約でこんなに大変なのだから・・・
現役世代の予約はちょっと大変すぎるのでは・・・
ほとんどの国民が仕事を休んで打ちに行くことになるんだろうなあ。