コロナ後のために

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ようやく晴れた!
1週間ぶりの晴れ!
梅雨の晴れ間は大忙しだ。
朝から何回も洗濯機をまわして、シーツも布団も干せるだけ干して。
できる限りをやっておこう。

洗濯だけじゃない。
両親を散歩につれていこう。
緊急事態宣言と梅雨のせいで2人ともすっかり出不精になってしまい、散歩に誘っても誘っても
「行かない」
と断りつづけていたのだが、今日ばかりは久しぶりの青空が嬉しかったんだろう。
2人とも重い腰を上げた。

公園に到着

母の車椅子は私が押すので問題はないが、問題なのがオヤジである。
四点杖をついてようやく歩く。

えっちら、おっちら。
えっちら、おっちら。

ため息をつき、立ち止まり、フラフラしながらまた歩く。

えっちら、おっちら。
えっちら、おっちら。

どう見ても70代前半とは思えない。
90才代の動き方である。
障害があるというより体力がない。
筋力がないのだ。
もはや動くこと自体がしんどいのである。

この春まではもう少し動けた。
もう少しだけマシだった。
それが緊急事態宣言と早すぎる梅雨のせいで、この1ヶ月、デイより他には出かけなかったから。
すっかり体が衰えてしまったのだろう。廃用症候群。
困ったものである。

お父さん、あのねえ。
このままのペースだと今年中に寝たきりになっちゃうよ。
ワクチン打ってもその足じゃどこにも遊びに行けないよ。
私一人で2台も車椅子は押せないからね、わかる?
「・・・うん」
しおらしくうなずくオヤジ。
まだ70代なんだし、リハビリすればすぐに体力は戻るはず。
もっともっと歩けるようになるよ。
また遊びに行けるようになるよ。
コロナ後のために、もうちょっとリハビリしようよ。
「・・・うん」
やっぱりしょんぼりしているオヤジ。
そうだ、コロナが終わったらどこに行きたい?
このあいだは温泉っていってたけど。
どこがいい?
・・・そう尋ねると、オヤジはぱっと顔をあげ、はっきりした声でこう答えた。
「ラスベガス!」
なんだとー!この下手くそ博打うちめー!
「あのね、おかさあんはね、カナダのプリンスエドワード島に行きたいです!」
・・・気楽でいいな、あなたたちは!!!!

本日の猫写真。
椅子のアームレストから視線を感じる。
シシィさんである。

隙間からのぞく

アームレストの隙間からちょっと手をのばしてみてる。
「か、可愛い❤」
と思った瞬間。

・・・バッ!

突如、襲ってくるシシィさん。

襲ってきた

あんまし可愛くない。

コメント

  1. ラスベガス、行ったことありますが、すっごく楽しかったですよ!まさに、エンターテイメントの街です♪

    シシイ可愛い😍😍
    ホントにホントに可愛いですね!
    私は猫の手が大好きなので、癒されました。

    • ラスベガスってオーシャンズ・イレブンとかのイメージです。
      悪い人がいっぱいいる(笑)
      賭け事しなくても楽しめるよって聞きました。
      でもきっと、しちゃうんだろうなー。

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