火曜日は私の仕事が忙しい。
両親はデイがないので2人でお留守番だ。
朝、家をでるとき、私はオヤジに
「たまにはお母さんの様子を見てあげてね」
と声をかけ、母には
「11時にヘルパーさんがくるからね」
と言った。
母は車椅子に座って本を読みながら、
「はーい、いい子にしてるよ」
と答えた。
なのに!
ちょっと早めに仕事が終わって帰宅してみたら!
家の前にいっぱい車が停まってる!
何があった!?
「ああ!帰ってきはったー!」
ケアマネさんが顔をだして叫んだ。
「大変やったんです。お母さんがベッドから落ちてはって」
・・・ええ?ベッドから?
「そうなんです、ヘルパーさん一人ではベッドに戻せなかったので急遽、助っ人を呼んで2人がかりで助け起こしました。あ、大きなケガとかはなさそうなんですが」
母は2人のヘルパーさんに囲まれてトイレに行っていた。
平気そうだが後で看護師さんにみてもらおう。
で、なんで落ちてたんでしょう。
「それがわからなくて。ヘルパーさんが来たときにはもうベッドから落ちて床に寝てる状態だったそうです」
待て待て待て。
私が家を出るとき、母は車椅子に座っていた。
なのに、なんでベッドから落ちるんだ?
自力で車椅子から降りたのか?
それとも・・・
すぐにわかった。
犯人はオヤジである。
問い詰めるとすぐに白状した。
「だって、か、か、かあさんが、横になりたいって言ったから」
ベッドに移乗させようとして失敗した・・・自分だって杖なしでは歩けないくせに、なんてことするねん!
オヤジは母を落っことし、母は仰向けに転がった。
電話は手を伸ばせば届くところにあったが、オヤジは使えない。
アレクサで私を呼ぶこともできたはずだが、母もパニック状態だったのだろう。
オヤジは助けを呼ぶこともできず、足が痛いという母のそばについて
「もうじきヘルパーさんが来るから待っていよう」
と1時間弱、2人で床に転がっていたそうだ。
発見したヘルパーさんは大変だっただろう。
事業所に応援を呼び、連絡がいってケアマネさんまで飛んできた。
ほんま申し訳ありませんでした。
母は転んだときのことは忘れてしまっていたが、変なことだけ覚えていた。
「もう大変だったよ。シシィまで『どうしよう、どうしよう』って走り回って、私のお腹をいっぱい踏んでね」
・・・そうだ、猫!
掃き出し窓が開けっぱなしだ!
慌てふためいた誰かが窓を開け放していた。
シシィは部屋にいたが、サンジの姿が見当たらない。
以前も書いたけど今のサンジはものすごく外に出たがっている。
これはチャンス!と脱走したに違いない。
「サンジ!サンジ!」
呼んだがもちろん返事はない。
「サンジ!サンジ!サンジー!」
念のため布団をめくったら中で寝ていた。
大騒ぎにも脱走のチャンスにも気づかず、熟睡していたらしい。
のんきな猫である。
大騒ぎしたけど、誰もケガせず猫も逃げず、まあ無事でよかった。
コメント
あ~~!!怖かったです~読みながら、ドキドキしちゃいましたよ(泣)お父さんもお母さんも、そしてサンジも無事で良かった❤️
だだ家は、色々あっても何とかなっている感じがして(結果オーライ的な)素晴らしい家族だなぁって、いつも感心します。きっと神様に守られてる😙
前記事の、お父さんから妹さんへの一言手紙も、泣けました!ちゃんと娘を愛してる、いつまでも守りたい、それが込められていて感動(泣)素敵です😍
ありがとうございます。サンジは寝てただけですが(笑)
結果オーライで済んでるのは、ツイてるんでしょうね、今のところ。
オヤジもいろいろと考えているのでしょうが昔から口が重くて。
一生懸命に考えてひねり出した言葉なので重みがあります。
とりあえず良かった〜。
お母さんもご無事で。
私も母を移譲失敗して
ひっくり返って、ヘルパーさんを
待っていた経験あります。
自分が当事者だからどこを打ってるか
わかっていて気にかける事が出来るけど
ダダさんやはり心配ですよね。
きっと大丈夫!!
お父さん頑張ったんだもん、
思いに涙です。
サンジちゃんも無事で良かった!^_^
ありがとうございます。
私は仕事中で着信に気づかず、帰宅してびっくりしました。
一番びっくりしたのがヘルパーさんだと思います。
無理して一人で上げようとせずに助っ人を呼んでくださってよかったです。
自分ならどうするかいろいろシミュレーションしてしまいました。
今回は大事に至らなくて良かったですね。
自治体で貸与される緊急通報システムを利用できないでしょうか。
ボタンを押すだけで連絡できます。
自治体にもよりますが、一人暮らしのみ対象でも、高齢夫婦の日中独居だと認められたり、今回のように具体的に必要に迫られる場面があると認められることもあると聞いています。
他に何か簡単な連絡方法があると良いのですが。
ありがとうございます。
緊急通報システム、あったほうがいいかもしれませんね。
ただ、イザとなると思い出せないものなんですよね。
普段はアレクサに呼びかけるだけで私とコンタクトをとっているのですが、それすら忘れていました。
張り紙でもしてみようと思います。