オヤジの手紙

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コロナのせいで、妹たちとはずっと会っていない。
オーストラリアに住む妹とは毎週ビデオ通話をしているが、施設入所中の妹・U子はそれも無理。
せいぜい電話して職員さんに様子をきくか、写真を送りあいっこするくらいだ。

今月もU子に手紙を送ろう、ということになった。
母は曲がりくねった字で便箋1枚を埋めたが、オヤジはダメだ。
読み書きがからっきしダメなのだ。
私が代筆することになった。
・・・U子になんて伝えたい?
尋ねるとオヤジは
「うーーーーん」
と考えこんだ。
読み書きもダメだが、話すのもダメだからな。
考えて
考えて
考えて
長いことかかってようやく出てきた言葉が、これだった。

『何があったらすぐに行くからね』

歩くのも覚束ないのにどうやって行くつもりだ?
行ったって何もできないし、まともに言葉さえかけてやれないくせに。

それでも妹は喜ぶだろう。
とってもとっても喜ぶだろう。
うつむいて「ウフフ」と嬉しげに微笑むだろう。

『何があったらすぐに行くからね』

オヤジにしては上出来の一言だったと思う。
次はいつ、妹たちに会えるかなあ。

でろ~ん

本日の猫写真。
地べたに落ちてたシシィさん。
あんた・・・太ったな・・・。

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