脳出血から6年、母の過去と現在と

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この2月19日で母が脳出血で倒れてから丸6年が経った。
2013年の今日、母はまだ助かるかどうかもわからない状態だった。何週間も目覚めなかった。春になってようやく意識を取り戻したが、何もわからない状態だった。
「介護度が重すぎる」
と老健にも入所を断られた。

家へ連れて帰った頃、母はまだ私のことがわからないこともあったし、奇妙キテレツな妄想ばっかり見てたし、同じことばかり話した。1分前のことも覚えていられず、文字を読むことも書くこともできなかった。トイレ介助は2人がかりだったし、車椅子に乗っているのもやっとなのに、ちょっと目を離すとベッドから脱走しようとした。

あれから6年。母は想像もしなかったほどの回復ぶりだ。

私と2人ならどんなトイレでも使いこなせるし、飛行機に乗ってウィーンまで行ったし、新書本だって読めるし、パソコンだって(少しは)使えるようになった。2人バイオリンで演奏もするし、昨日のことも覚えていられる。

正直、無理して無理して無理して、ここまで来た。
頑張って頑張って頑張って、ここまでのぼってきた。
だって楽しかったから。

ここまで来れたのは助けてくださる皆さんのおかげです! ありがとうございます!

あれから6年。
母も私も6年分、年をとった。
この生活がいつまで続くかわからないけれど、息切れしないように、少しずつ力の抜き方を覚えて、長続きさせなければと思う。

いつでも力が抜けているサンジ君

そして今日は。
私の書いた『お出かけは最高のリハビリ!』が発売されてからちょうど1周年にあたります。

読んでくださった方、ありがとうございます!

まだ読んでおられない方、よろしくです!

コメント

  1. だださんとご家族の愛情、諦めないお母様の努力とお気持ち、全てが少しずつ、うまく集合出来たお陰ですね
    素晴らしいと思います。
    ずっと施設だと衰えてしまっているでしょう
    また楽器を弾きたい、常に次の目標を持って来られ側で細かく楽しみながらみてくれる娘さんのお陰
    どれか1つ欠けてもここまでの回復は望めなかったのでは?と思っていつも読ませて戴いています。
    音楽と娘は最高のリハビリという本が出来そうですね

    • ありがとうございます。なんだか照れてしまいます。
      次回作は母が自分で書くかもしれませんよ(笑)
      母の謎の上昇志向とポジティブ思考に私も救われています。
      ついて行くのは体力がいりますが…。
      リハビリって、よくなろうとする気持ち、よくなると信じる気持ちが大事なんだそうです。
      私達は、母が回復することを1ミリも疑っておりませんでしたので(笑)お気楽さの勝利なのではないでしょうか。

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