施設で見つけた幸せ

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自宅で過ごせなくなり、施設へ入ったおばあちゃんがいる。
いつも寂しそうにしていた。
昔の話ばかりしていた。
散歩しましょうと誘っても、いつも「部屋から出たくない」と拒んでいた。

ところがだ。
今日、訪問したら、ぜんぜん違った。
顔が明るいのだ。

いっぱいしゃべって、いっぱい笑って。
何かいいことがありましたかって聞くと
「友達ができたの!」
満面の笑み。
早めに春がきたかのような笑顔。
やがて
「ちょっとおしゃべりしてくるわ」
と自分から部屋をでてロビーへ歩いていった。思わず「杖を忘れてますよ!」と声をかけようとして、止めた。おばあちゃんは先週とは別人みたいにシャッキリと歩き、新しい友達が待つロビーへむかってウキウキと歩いて行ったから。杖なんか、いらなかった。

私の仕事(訪問ヘルパー)的にはお部屋にいてもらわないと困るんだけど。止められなかった。あんなにも幸せそうな笑顔を見たら、決まりだって法律だって、止められやしないよ。

施設にだって。
どこにだって。
救いはある。
きっとある。
幸せになれる。
もっともっと、たくさんの友達ができたらいいな。

本日の猫写真。窓にはりつく猫2匹。

窓の外に鳥さんが来ております。食べものの少ない冬になると、我が家ではバナナやミカンを小鳥たちに提供しているのです。猫たちは外に出られないので、窓辺でずーっと見つめています。

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