お隣さんが新車を買った。せっかくだから見せてもらった。
新しい車椅子だ。こんなにコンパクトなのに電動車椅子!
座席の下にモーターが隠れてる。
操作にはゲームのコントローラーみたいなスティックを使う。電源、クラクション、スピード調節のボタンもある。コントローラーは可動式。
肘掛けに設置して本人が運転することはもちろん、ハンドルに取りつけることで介助者が操作することもできる。
スイッチをオフにすれば、手動式の車椅子としても使える。
電動アシストみたいな使い方もできるらしい。のぼり坂は電動で上がり、道が細くて危ないところは介助者が操作、という使い方もできる。
さて、お隣さんは当初、かっこよすぎる車椅子「WHILL」をレンタルしていた。けれども目的に合わずあきらめた経緯がある。WHILLはスタイリッシュで高性能で未来の車椅子と呼ばれているが、とにかく重い。分解して車に積めるといってもパーツ1つが20kg近いという。分解も組み立ても簡単ではない。車の乗り降りが大変すぎるので止めたのだそうだ。
だが、この車椅子は簡単だった。
たためる!
一昔前は、電動車椅子っていったら100キロくらい(?)あって、車にも載せられなくて、バッテリーもすぐに切れるし大変だって聞いていた。それから考えると本当に進歩したなあと思う。便利になったものだと思う。
あと、もういっこ驚いたのが、電動車いすもネットで買えるってとこ。
体に合うかどうかわからないので、お隣さんはメーカーまで赴いて試乗してから購入されたということだが、切羽詰まってる人はネットでポチッと買えちゃう。覗いてみたら、実にいろんな車椅子があっておもしろい。
でもやっぱり、高い。
電動車椅子は高い。
レンタルのほうが良いのでは?
「そうなんだけど、業者さんが扱ってくれないの!」
WHILLみたいに知名度のあるモノはレンタル希望が多いんだけど。まだ新しいモノや名の知られていないモノ、実績のない商品は、売れるかどうか分からないから、レンタル業者はなかなか手を出せない。扱っている業者もあるにはあるが遠すぎる・・・。
福祉用具って、障害や環境によっていいろんな機能が必要だ。いろんな車椅子がレンタルできるようになったらいいなあ。
・・・ちなみに。
うちの母も当然のように電動車椅子に乗りたがっています。ぶいぶい走りたがっています。私も、母が自由に動けたらいいなあって思います。
でも、ダメなの。母は左側が認識できないし「まっすぐ」が分からない。高次脳機能障害のせいで。
乗って10秒で交通事故を起こすことが明らかだ。家の中でも家族と猫がひかれちゃう。私はともかく猫がケガするのは絶対ダメー!
自動運転と自動ブレーキ、安全装置がいっぱいついたら乗れるかもだけど。そんな高級車椅子、どれくらいの値段になるだろうね?