「勉強はすすんでいますか?」
と利用者さんにきかれた。
私は訪問ヘルパーの仕事をしているが、実務者研修(資格試験に必要な研修)を受けるため、先月から何人かの利用者さんに曜日を変更してもらっているのだ。
他のヘルパーに代行してもらうこともできるが、掃除なんかだと
「慣れない人に家を触られるより日を変えてでもあなたに来てほしい」
と言っていただくことも多い。事情も話しているので、利用者さんから
「資格の勉強はどうですか。はかどってますか」
ときかれたのだ。
難しいけどおもしろいです、曜日変更でご迷惑をおかけしてすみません、と答えると、利用者さんは
「いやあ、そんなのいいんですよ!」
と相好を崩し、こんなことを話してくれた。
「わしなんかもう90過ぎたでしょう。このトシになると、体も動かん、頭も働かん、なんもかんも落ちていくばっかりで。だから、あなたみたいに上を目指して頑張っている人を見ると、嬉しくて、気持ちがいいんですよ。ちょっとでも応援したくなるんですよ。ぜひ、頑張ってください。未来があるというのは良いことです」
・・・ほんというと、上司にいわれて申し込んだ研修だ。自分から資格をとりたいと思ったわけじゃない。家のことで必死でいっぱいいっぱいで、それどころじゃないのにって思ってた。
だけど、こんなふうに言われると。
「あなたみたいに上を目指して頑張っている人を見ると嬉しくなる」
なんて言われると。
「未来があるのはいいことです」
なんて言われると!
初めて本気で「頑張ろう」と思った。
研修をクリアして、試験に受かって、利用者さんに
「資格とれましたよ!」
と報告しなくちゃいけない。
利用者さんのために、いいサービスを提供できるように、頑張ろう。
介護福祉士の試験は来年。
まだまだ先の話である。
利用者さんには元気でいてもらわなくちゃね。
ということで、明日も研修、がんばります。
コメント
いつもブログ拝見しています。あたたかいお話ありがとうございます。
私はだださんと同じ位の年齢ですが、
年配の方は、そんな風に思っていてくださるんですね。きっとだださんの人柄あってのことだと思います。伺えてよかったです。
お家のことも大変と思いますが、
資格の勉強も頑張ってください!
こんにちは!
そうなんですよ、90代の方から見れば半分くらいの年齢。
私達はまだまだ未来のある若造なのですよ!(笑)
資格の勉強は眠たいけど、自分のことなので気楽で楽しいです。
がんばります!