ストレッチャー上のオムツ交換

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昨日の母の入院のことをもう少し。

在宅医療の先生からあらかじめ市民病院につないでもらっていた。
なので発熱外来まではスムーズに案内してもらえた。
ただ、そこからが長かったのだけど・・・

母がトイレに行きたいと訴えると、
「すみません、ここには車いす用トイレがなくて・・・」
もちろん一般外来へ行けばあるのだが、感染予防のため、発熱の患者は移動が許されない。
オムツ交換をしようにもベッドがない。
看護師さんがストレッチャーを持ってきてくれたので、その上で替えることになった。

ストレッチャーの上でオムツ交換なんて初めてだ。
救急車用のストレッチャーは狭く、ぎりぎり横になれるだけの幅しかない。
しかも母のお尻は特大だ!
「ハイ横むいてー」
といっても狭くて横になれない。
体位交換できねええええ!
お尻がデカすぎるううう!
と一人で汗だくになってやった。

狭いねんストレッチャー

昨日も書いたがいろいろ検査をした。
血液検査とかレントゲンとか、それから
「採尿したいんですが、今、おしっこ出ますか?」
いや、今必死こいてオムツ交換したとこやん!
もっと早く言ってよおーーー!

麻痺のため、母の尿意は曖昧である。
お腹に力を入れるのも難しい。
尿器を当てたっていつ出るかわからない。
採尿だけで1時間半ほどかかった・・・。

ぜんぶで5時間半ほどかったのだが、ほとんどが待ち時間だった。
先生を待ち。
検査の順番を待ち。
検査結果を待ち。
おしっこが出るのを待った。
待ってるあいだ、とても・・・寒かった。
冷房の設定温度が23℃!
途中で消したけど検査のひととか先生が来る度につけるから結局、寒い。
凍えてる母と「あったかいもの連想ゲーム」をしながら時間をつぶした。
「あつあつの鍋」
「お風呂」
「うどん」
「サンジ」
「・・・外」
部屋を一歩出れば灼熱だというのに、この部屋の寒さはなんだ・・・。

入院時の書類のなかに個人情報を書くものがある。
介護状態とか。
緊急時の連絡先とか。
家族関係とか。
そんなことを書いて提出する。

緊急時の連絡先は3人分書かなくちゃいけない。
私の携帯と、オヤジの名前で家電と。
あとひとつはケアマネさんを書いておいた。
「基本的につながるのは私の携帯だけなんで勘弁してください」
そしたら看護師さんが怪訝な顔で
「お父様は?次女さんとか三女さんとかは?」
と聞いてくる。
オヤジは認知症であてにならないし、妹の一人は海外で一人は施設入所中です。
そう答えると看護師さんに
「まあー大変ねえええ!」
また言われたよ。
オヤジが入院したときも言われたっけな。
このやりとりちょっと面倒だな。

母とは退院の日まで会えないことになる。
別れ際に、お父さんになにかメッセージは?とカメラを向けると
「とくに無いわー」
と言われた。
冷たい夫婦である。

「おかーさんいない」

今朝、
「いつ母さんに会いにいくの?」
とオヤジが聞くから、退院まで会えないよ、と言うとメソメソ泣いてた。
寂しくてたまんないんだそうな。

私はこの休みを利用して家中を掃除してやろうと企てていたのに、最初の部屋に掃除機をかけただけでギックリ腰になってしまった。
母のことだけでなく近頃いろいろ疲れてたから、体が限界にきて
「もうなんもしたくない」
と言ってるのだと思う。
ほとんど動けないから、冷房のきいた部屋あでおやつ食べてドラマ見て昼寝するしかない。
天国やん・・・。

母もここ2日くらいは高熱で眠れてなかったけど、処置してもらったから、ちゃんと寝られたかな。

コメント

  1. ぎっくり腰も大変ですが、きっと神様からのお告げですね!たまには、のんびりしなさいって。掃除より何より、身体と心を休めなさいと。

    お母さんは可愛らしい!体調悪いのに、カメラに向かってピース✌️あっという間に元気になりそう。安心(笑)そして、そんなお母さんを本当に愛されてるお父さん、素敵です😍だださんちは、つくづく仲良しで温かい家庭だなぁと羨ましいです。

    腰痛ガマンしつつも(泣)、天国生活を満喫してくださいね😃

    • ありがとうございます。
      母はもうすでにだいぶ良くなっていると言われました。
      まあ、ケロっとして帰ってくることでしょう。
      オヤジのしょぼくれ方が心配です(笑)
      私はとりあえず体がシッチャカメッチャカなので、回復することに専念します。

  2. だださん、はじめまして。少し前からこちらを読ませていただいてます。

    楽しいし、勉強になるし、ねこちゃんたちの写真がとってもかわいいし…で
    はじめから少しずつ読んでいました。そうしたら。
    コメント欄のところにお母さま入院との文字が。
    それで新しい記事を読んだわけです。

    実は私も先日、入院しました。熱中症の一種?みたいなもので。
    で、看護士さんたちの献身的な動きを目の当たりにしてきまして、
    だださんや介護士さんたちのことと重ねました。
    リハビリ担当の男性も、とてもすばらしいかたでした(同室のかたへの対応を見たり、やりとりを聞いたりしただけだけど、わかるものです)

    ふだん誰にも迷惑かけないよう、かけないよう暮らしているつもりですが、
    こうして病気になれば絶対にだれかのお世話になる。改めて思った次第です。

    だださん、つかの間の神様から与えられた休暇、大事にしてください。
    私も、また、気を付けた生活を送ります。
    そして、それでも病院やほかのみなさまにお世話になるときには甘えさせていただこうと。

    それで今、考えているのは、いまは専業主婦の自分ですが、誰かの手を必要としているかたたちの何かちょっとでもお役にたてないかしらということ。
    でも、こうして暑さにすらやられるへたれな私です。大したお役にはたてないのは明白で…

    だださん、まとまりませんが応援しています。言葉だけですみません。
    ねこちゃんたちにどうぞよろしく。

    • sakuraさん、こんにちは!はじめまして。
      コメントありがとうございます。
      熱中症も怖いですね。
      私自身は入院の経験がないのですが、担当の方の当たり外れ?によってずいぶん違うものなのでしょう。いい方にあたってラッキーでしたね。
      私もそう思っていただけるようにお仕事がんばります。

      >ふだん誰にも迷惑かけないよう、かけないよう暮らしているつもりですが、
      こうして病気になれば絶対にだれかのお世話になる。
      そうなんですよね。
      絶対にケガも病気もしない人間はいないですし、私もいつか誰かのお世話になるのですね。
      いつも世話する側なので、そういうことあんまり考えたことなかったです。

      >いまは専業主婦の自分ですが、誰かの手を必要としているかたたちの何かちょっとでもお役にたてないかしらということ。
      sakuraさんはとってもお優しい方なのですね。
      言葉だけでも十分、励みになります。
      優しい言葉には、魔法のちからがありますから。
      ありがとうございます。

      まだまだ夏は終わらないので、お互い体に気をつけて乗り越えましょうね!