助けを求める力

スポンサーリンク

ひさしぶりに介護体験の本を読んだ。介護の苦労や不安が描かれた本で、なんかもう
「私ったらこんなにお気楽で申し訳ない!」
みたいな気分になってしまった。

この手の介護体験記を読むといつも、私は本当に楽させてもらってるなあ、苦労してないなあって思う。苦労を比較するなんてナンセンスだけれど、自分はなんて恵まれているのだろうとしみじみ思うのだ。

介護者は孤独だといわれるが、私は孤独を感じたことがほとんどない。助けてくれる方々のおかげだ。

話を聞いてくれる友達や、ごはんを食べさせてくれる親戚、いつも気にかけてくださるご近所さん。介護経験者や介護士の知り合いがたくさんいるので、実践的な介護技術を教えてもらえたし、いざというとき助けを呼ぶこともできた。悩みやわからないことがあれば相談窓口はいくつもあった。

助けてくれる人がいた。そして、私は人に助けを求め、頼ることができた。
母が倒れてから今までうまくやってこれたのはそのおかげだと思う。本当にどうお礼を言えばいいかわらからないくらいだ。

人に頼れない性格の人は苦労が多い。
「自分でやりますから!」
といってすべてを抱え込む。
介護サービスもなるべく使わず悩みを相談することもなく心身を壊してしまう。
けっこう多いらしい。

私は思ったことがぜんぶ口から出ていっちゃうタイプなので、何でもすぐ誰かに相談するし、差し伸べられた手にすぐ頼る。甘えん坊なのかもしれない。だからこそ幸せにやってこれた。周りには迷惑かもしれないけど。ごめんなさい。

在宅介護に必要なのはお金や知識や体力だけではない。助けを求める力や、差し伸べられた手を信頼して頼ることも、とても大事だと思う。

本日の猫写真。

トンネルのサンちゃん。まるで子猫のように無邪気に遊びます。たしかもう11才なんだけど。

コメント

  1. 人に頼れない性格の人は苦労が多い。

    自分はどうなのだろう?
    そっちなのかもしれないなぁ……

    ちょっと考えさせられました。

    • 日本人は責任感が強いのでそういう人が多いらしいです。
      とくに男性は仕事と同じように完璧を目指してしまうので。
      逆に私は頼りすぎ甘えすぎかなあって思うくらいなので、ほどほどが良いのでしょうね…。

タイトルとURLをコピーしました