皿洗いができない

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近頃、オヤジに毎日ひとつ、家事を頼むことにしている。
洗濯物の取り込みとか。
米を研ぐとか。
ひとつだけなら、なんとかこなせるから。

だが、以前はできたのに今はできないことがある。
たとえば皿洗い。
頼めばやってくれるが、「すすぎ」ができない。
泡がいっぱいついたまま。
「泡がついてるよ」
というと、もう一度すすぎなおしてくれるが、それでもアワアワのまま。
ひどいときには、すべてがアワまみれで、私がぜんぶすすぎ直すはめになる。

オヤジの手元を見てみると・・・

1)スポンジに大量の洗剤をつけて泡立てる
2)食器を泡まみれにする
3)水を流しながら、泡まみれのスポンジですすぐ

いや、「3」はおかしいやろ!
すすぐのにスポンジはいらんやろ!

何度いってもオヤジは理解できない。
頑なにスポンジで泡をすすごうとする。
スポンジの洗剤が流れてしまうと、ふたたび大量の洗剤を投入して泡立てる。
それの繰り返しだ。
洗い桶もあるけど関係ない。
「スポンジを使わないと泡が落ちない」
と思い込んでいるのだろう。

去年までは普通にできてたのに。なぜ、こんな簡単なことがわからなくなってしまったのだろう。私もオヤジ本人も「おかしいなあ」と首を傾げるばかり。

すると、みかねた母が
「よし、おかーさんがやってあげる!」
と言いだした。
・・・うん、ありがとう。黙ってて。
「なんでよ。私だってできるもん!」
・・・あああ、ややこしいなあ、もう。

でも、たしかに母のほうが上手にすすげるだろう。主婦だったんだし。
私はオヤジと母を流しの前に並ばせた。
狭いのでちょっと無理があるけど!

汚いからあんまり見ないで

そんじゃあ、お父さんがスポンジで洗って。
お母さんが水ですすいで。
私が拭きあげる。
これでいい?

「わかった!」

2人はじゃばじゃばと皿洗いをした。
オヤジは相変わらず大量に洗剤をつけてを泡だらけにし、母は容赦なく水を跳ね散らかしながら泡をすすぐ。
もう、そこら一面、泡と水とでびっしょびしょである。
「袖のなかに水が入ってきたー!」
母が叫ぶ。
低い車椅子から無理に手をのばしてるんだから、そりゃ水も入るだろう。
「でも、ぬれても気持ちいいー!」
嬉しそうである。
母は家事が大好きだから。

それでも母がちゃんとすすいでくれたので、洗い直したりオヤジに説明する必要がなく、結果的には時間の短縮になった。
でも、なぜかオヤジはへとへとになっていた(私も)。

本日の猫写真。

元気になって走り回って疲れてるサンジ君。鼻になにかついてるな。