私、オタクだった

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今しかできないことをしよう。妹がいるうちに。出歩けるうちに。
そう思って、めったに会えない友だちを誘ってご飯に行った。
年に一度の焼き肉大会だー!
肉ー!
肉ーー!
肉ーーー!
塩タン、カルビ、ロースにハラミにレバーにもう一回カルビ!

盛り上がって肉をバクバク食べてたら
「最近どう?」
って聞かれたので
「オヤジが駄目になったんでダブル介護になったよ♪」
と言ったら友だちみんな一斉に、箸が止まって口をつぐんで
「シーーーーーーーーン」
・・・あ、しまった。
引いたというより、どう返せばいいか分からない沈黙なんだろう。
気まずい。

が、気まずいままでは終わらないところが私の友人である。
「介護度いくつ?」
「福祉用具は?」
「テープ式? リハパン? パッドは大きいの?」
「歩行は自立?」
「嚥下は問題ない?」
矢継ぎ早やに質問がとぶとぶ。食事時には如何なものかって言葉もでてくるでてくる。考えてみたら、介護職とか在宅介護経験者の友だちがほんま多い・・・

写真アプリの加工でこれが一番似合ってたサンジ君

「うちの息子がアニメにハマっちゃって」
と友だちの一人が話した。
「家でもアニメ、友だちともアニメ、休みの日もアニメ。もう一日じゅうなのよ。アニメオタクなんだよね」
へえー楽しそうーいいなー。
・・・じゃあ私も? ふと思った。
私も同じじゃない?
家でも介護、仕事も介護、休みの日も、友だちとの会話も介護!
そのうえ介護ブログを毎日書いて介護の本まで出している
「私、立派な介護オタクやん!」
そしたらまた友だち一斉にシーーーーーーーーン!ってなった。
やっちまった。

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