悲しいときはお菓子をつくろう

今日は両親の『おうちで映画デート』の日だ。先日も書いたが（4/30『 介護しあう夫婦』）私の仕事が２時間を越える日は、２人で映画を見ながら待っててもらっている。先週はうまくいったのだけれど・・・

帰宅すると母はなぜかベッドにいた。
なんで！？

「だって、かあさんが、『トイレに行きたい』っていうから」
オヤジはもぐもぐ答える。
オヤジがトイレに連れていき、ベッドに移乗させて寝かせたのだ。
「そんな危ないこと、やめてよー！」
思わず叫んだ。

１年前なら普通にできたこと。
だが今のオヤジにとっては、ものすごく危ない賭けなのだ。
ここ１年の間に、オヤジは何度も母の移乗介助に失敗して転倒させている。
今や、オヤジ一人で転んでも起き上がれないのに！（今朝もカブトムシみたいに仰向けになってバタついてた）
危ないから絶対にやめて、って何度も言ってるでしょう。２人そろって骨折したらどうするの。
「だって、だって、かあさんが、どうしても我慢できへんて・・・」
オヤジは、母に頼まれたらイヤとは言えないのだ。

ということで母を叱った。
どんなに我慢できなくても、おとうさんにはトイレ頼まないで！
今ケガしたら２人とも寝たきりになるよ！
「だってトイレ行きたかったんだもん」
・・・大きいパットしてるから大丈夫なのに。
と言ったところでどうしようもない。

誰も悪くない。
私は、たった１件、訪問の仕事に行ってただけだし、母はどうしてもトイレが我慢できなかっただけだし、オヤジは見ていられなかっただけだ。
誰も悪くない。
怒るのはおかしい。

今回は運良く何事もなかったが、どう考えても危ないので、今後は『おうちで映画デート』はあきらめるしかないだろう。私の仕事が長いときは、母一人でベッドで寝かせておくしかない。

そう思うと悲しかった。

・・・悲しいときはお菓子をつくろう。

材料は、庭から採ってくる。

庭のサクランボの木。
今年はとくに豊作だ。
いつもヒヨドリに食べられてしまうんだけど、脚立にのぼって下の方の枝の実を集める。まだまだ青いから、熟した実だけ選んで採る。上前をはねられたヒヨドリがぎゃあぎゃあ大騒ぎしていた。

昨日から３回も脚立にのぼって実を採った。
種をのぞいても200g近くある。
十分だ！

食べ切れないぶんは適当にお砂糖いれてジャムにして

適当に焼いたスコーンと一緒に食べる。

今年のサクランボは本当に美味しくて、ジャムにしても最高だった。
「ほんと美味しい！幸せ！」
母にも笑顔が戻った。
「もう１個ちょうだい！」
・・・太るからダメです。