オヤジの要介護認定を申請すること

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昨日の朝、転倒して顔面が血まみれになったうちのオヤジ。
血液サラサラの薬をのんでいるせいで全然血が止まらない。
病院で手当してもらったものの絆創膏はすぐ血に染まり、帰宅する頃には元の木阿弥。痛がるから垂れた血を拭くこともできない。どうしようもないから放置していた。

そしたら今朝。
目を覚ましたオヤジは、
「目が・・・目がぁぁぁぁ!」
ムスカになっていた。
眠ってる間に垂れた血で目がふさがっちゃったらしい。

幸いにも、3つあるキズのうち2つは血が止まっていた。あと1つ、鼻の下の擦り傷だけは24時間たってもダラダラじわじわ流れつづけている。おかげで昨日のよりもひどい、血まみれゾンビの親分みたいになっている。リアルにこんな感じ↓


Kues1 – jp.freepik.com によって作成された party 写真

子供が見たらきっと泣くだろうなー。
「血が止まらなければ明日またおいで」
と先生に言われていたので、母をデイサービスに送り出してから病院へ向かった。少しは洗っていったけど、他の患者さんもびっくりしていたと思う。

「うん、だいぶ良くなってるね。多分もう止まると思うよ」
先生は乾いた血をベリベリはがし、汚れをきれいに拭き取ってくれた。おかげでオヤジは血だるまゾンビから人間に戻った。

私は先生に話した。
オヤジは3日後に控えたカテーテル手術のため、たくさん水分を摂るように言われている。なのに口元を切ったせいで昨日からぜんぜん水を飲んでいないのだと。まあ、本当いうと傷だけじゃなくて、ただ面倒くさがって飲んでないのもあるんだけど。
「ほな、点滴しとく?」
軽~く言われた。
「はい、お願いしまーす!」
私は軽~く頭を下げた。オヤジは一人で顔をしかめていた。

軽~く頼んでみたものの。
点滴って時間がかかる。
びっくりするほど時間がかかる。

他の人なら付き添は必要ないのかもしれないが、相手はなにしろオヤジである。「痛い」といって逃げ出したり、「飽きた」といって点滴を引き抜きかねない。見張りは絶対に必要である。私は最後まで付き合うことにした。こんなこともあろうかと、ニンテンドースイッチを持参してきたのだ!

点滴は3時間もかかった。
ドラクエがものすごく捗った。
オヤジは2,3回もがいて脱走を図った。危なかった。

母が楽しみにしていたフィギュアスケートの番組を全力で邪魔するサンジくん。「ぼくのほうが可愛いよ?」

夕方。ケアマネさんが訪ねて来てくれた。
この秋に交替したばかりの、母の新しいケアマネさんなのだが、今日は「オヤジのことで相談をしたい」とメールしていた。
「・・・実は、父の介護認定の申請を考えているのですが」
と切り出したら、
「そうじゃないかと思って申請書を用意してきましたー!」
じゃーん!
なんとデイサービスのパンフレットまで持ってきてくれた!
新しいケアマネさんはなかなか話が早い。

オヤジとケアマネさんは初対面だ。私はオヤジの病歴や、脳梗塞の後遺症のこと、認知機能がちょっとヤバイことを伝えた。
「どの病気もものすごく重症ってわけじゃないんですが、先々のことを考えて介護保険を申請したいんです」

一般的にはまだまだ軽症だといえるだろう。だが、いろいろ重なって、私ひとりの手に余るようになってきたのは事実だ。
要介護にはならないかもしれないが「介護予防1」でもつけば!
週1回でもデイケアに通うことができれば!
これ以上の悪化を遅らせられるかもしれないじゃないか。

それに我が家は母とオヤジのダブル介護、妹を入れたらトリプル介護になる。何かあったときの相談窓口を、オヤジの状態を理解してくれる人や助けてくれる人を、今のうちから見つけておくべきだろう。
「どのような助けを得られるか」は介護負担に大きく関わってくる問題。もっといえば、私の人生に関わる問題だ。私はそれを痛いほど知っている。

少しでも早く「味方」を増やしておきたい。
介護は先手必勝。
限界が来てからでは遅いのだから。
・・・認定が下りるかどうかは微妙なところだけど。