笑顔の裏に

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デイサービスを利用しているAさん。いつもニコニコほがらかで、ユーモアも気遣いもあるAさん。
「このデイサービスには欠かせない人!」
と称されるくらい、利用者さんからもスタッフからも人気があるんだけど、ご家族さんはAさんの入所を検討しているという。
「なんで!?」
とスタッフは驚いたが、ご家族さんいわく「家では様子が全然違う」んだそうだ。

ぜんぜんほがらかじゃないし、ぜんぜんユーモアもないし、気遣いだって皆無。まるでデイサービスの反動のよう。
「そりゃ、そうやろうなあ」
思わず唸ってしまった。
人間、誰だって表と裏がある。
誰だって、会社や学校にいる時と自分の部屋とでは様子が違うだろう。
しょせん私たち職員はAさんがデイで見せてくれる表の顔しか知らないのだ。

また、ご家族にいじめられいてた方の話も聞いた。ご家族は、いけないとわかっていても、イライラしてつい手が出てしまうと言ったそうだ。
「どうしてそんなことを!」
と介護職の人は怒る。
・・・どうして?
どうして、って?
介護がつらくて耐えられなくて、いっぱいいっぱいになってるからやん!

家で介護をすることが、どういうことか。
夜、寝かせてもらいないことが、どんなにつらいか。
家なのに全然くつろげなかったり、自由な時間を奪われることが、どんなにキツいか。
頼りにしていた家族が変わってしまうことがどんなに哀しいか。

ヘルパーさんでもケアマネさんでも知り得ない苦労が家族にはあると、ときどき痛感させられる。
笑顔の裏にひそむ苦労を想像しながら仕事をしないといけないと思う。

本日の猫写真。

狙いを定めるサンジ君。
何を狙ってるの?
・・・え、シシィさんのしっぽ? やめたほうがよくない?

コメント

  1. こんばんは。
    その後、カメラの調子はいかがでしょうか?(^^)

    今日のブログ「わかるな〜」と思ったので、コメント書かせてもらいました(^^;)

    私は自宅から車で1時間程の実家に、父が1人で生活しています。
    父は、今年の3月頃に認知症ではないかと言われました(本人は認めないので伝えていません)。

    男性なので特にそうなのかもしれませんが、外と家族に対しての顔は違うところがあります。
    Aさん程、ガラっと違うということではないのですが、
    私には、外では普通に接している人の悪口みたいなことを言います。
    そういうことを言う父ではなかったので、
    認知症がそうさせると頭ではわかりつつ、すごく嫌ですね。

    親子はずーっと付き合いあってお互いをよく知ってるのに、
    子供が成長していくのと逆の、
    言い方悪いけど親が衰えていく、悪く変わっていく姿はとてもつらいです。

    私はまだ別に住んでいられる状態ですが、
    一緒に生活している方はもっとつらいだろうな、といつも思います。

    自分の心も身体も元気でないと、介護って続かないですよね。
    私は別に住んでいるので、ちょっときついなと思ったら仕事があるからと言って帰ります。
    (体調が悪いと本当のことを言うと、ものすごく心配されて大変なので)
    でも父が寂しそうなことを言うと、今度は罪悪感と切なさでいっぱいになってしまいます。

    もっと介護者の話しを聞いてくれる人とか、気にかけてくれる人とか、
    そういう空気が世の中全体にできてこないと、
    厳しい世の中になってしまいますよね。

    長々と失礼しましたm(_ _)m

    • お疲れさまです。
      カメラはUSJにも持っていきましたが車椅子押しながらだと使えませんでした(笑)

      外面はよくて家では人の悪口を言う…そういう方もおられました。
      他人の悪口であってもじわじわキツいんですよね。
      そんなこと言う人じゃなかなったのに…
      立派な親だったのに…と。
      よく知っている親子だからこそのキツさってすごく大きいと思います。

      認知症のあらわれ方は人それぞれ、介護の大変さもそれぞれ違うので、家族以外の人には伝わりにくいんですよね。
      介護職だとプロの自負があるからなんでもわかった気になっちゃうし、介護仲間であっても自分の経験と比べてしまって「それくらい」と言っちゃう人も多いです。そういった言葉がどんなに傷つけるかを意識しておかなくてはなあと思います。

      介護者の会もないことはないんでしょうが、私も地元ではほぼ見たことがありません(笑)
      介護してたら家を開けられないから、どうせ集まりにも行けませんよね。
      政府は
      「家族で、在宅で」
      と言いますが、それなら家族をもっと支えなくちゃいけないのではないでしょうかねえ。