一人暮らし高齢者の熱中症の原因を考えてみた

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このところの熱波でたくさんの高齢者が倒れている。私のまわりも例外ではない。
だいたいは一人暮らしだったり、同居でもあまり一緒に過ごしていない人たちだ。
熱中症の原因はさまざまだと思うけど、ちょっと考えてみた。

・暑さがわらない
暑いのも寒いのもおそろしく鈍くなっている。汗ひとつかかない。防犯のためと言って窓もあけない。これが一番多い原因だと思う。

・エアコンも扇風機もキライ
キライって言われても困る。

・エアコンの使い方がわからない
認知機能の問題だけでなく、視力が落ちたり、指先がうまく使えない方にはリモコン操作は難しい。だいたいは設定温度がむちゃくちゃで、冷房になっていないこともある。このあいだまで使えていたのに急に使えなくなる、なんてザラだから怖い。

・扇風機もエアコンも壊れている
お金がなさすぎて修理も買い換えることも不可能。最終兵器は氷枕…。

・水分補給をしない・できない
「トイレが近くなるから」と飲まない人、多数・・・。
「のどが乾かない」なんて人も、多数・・・。

2リットルのペットボトルは重いので、持ち上げられなかったり、億劫になって手に取らない。小さなペットボトルでも、手の力が弱っていると蓋があけられない。そもそも、ペットボトルが冷蔵庫に入っていることを覚えていないことも多々。家族が「ペットボトルのお茶をたくさん用意したから大丈夫」と思っててもぜんぜん大丈夫じゃないよ! エアコンを使っていることもあり、熱いお茶のほうが飲みやすい、という方も。

・冷房をきかせすぎ
熱中症を恐れるあまりガンガン冷房を効かせ、寒くなったので毛布をかぶって寝た。そしたら夜中にタイマーが切れるという罠

・庭の草抜きをしてしまう
夏は雑草がものすごいスピードで伸びるから気になっちゃうんだって。昔は畑仕事をやってたし、これくらい大丈夫だろうって、麦わら帽子かぶって庭に出てしまう。草なんか、もう放っとこう? うちの庭なんかジャングルだよ?

・・・以上、私が見てきた事例でした。そろそろ『一定気温になると自動的についたり消えたりするエアコン』があってもいいんじゃないかなあ。ありそうだけどなあ。

それから、これは聞いた話。
犬を飼っているおじいさんがいた。とても可愛がっていたから、暑さに弱い犬のため、毎夏ちゃんとエアコンをつけていた。だが犬が亡くなって1人ぼっちになると、おじいさんはエアコンをつけなくなった。暑さに気をつけるべき犬がいないから。おじいさんは熱中症で救急搬送されたという。

犬は大事。猫も大事。
でも、自分も大事。

今日は世界猫の日。これは私の相棒だったアジャリさん。タレ目。

おしらせ。
神戸新聞に載せていただきました。
「寝たきり母と海外旅行 介護の奮闘記に斎藤茂太賞」
すごくいい記事に書いていただきました!

もう一つお知らせ。

ハイブリッド型総合書店hontoさんのブックツリーで本の紹介をさせていただきました。
「旅に出たい!でも…」そんなあなたの背中を押してくれる本

ただ、こっちのプロフィール写真は・・・自分で用意した自分の写真、にもかかわらず「誰やお前!?」っていう写真。自分がどう見られるかほぼ気にしないほうですが、さすがにこれはどうだろうと。まあ、こういう顔だから、しゃあないか。紹介した本と中身だけ見てください…