ホラー映画に見る介護

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古いホラー映画の『エクソシスト』を見た。女の子にとりついた悪魔を神父さんが命がけで祓う話。ベッドが宙を飛んだりスパイダーウォークしたり、怖い場面は多々あるものの、一番気になったのはそこじゃない。

神父さんには年とった母親がいる。一人暮らしで足が不自由だ。久しぶりに帰省した息子は母を心配して
「一日中家にこもってラジオばかり聴いているのはよくない。安全で友達のいる所で暮らしたらどうか」
と提案する。グループホームとか施設のことだろう。だが母親はそれを拒否した。
「ここが私の家だ、どこにも行かないよ!」

やがて脳水腫になり認知症状?があらわれた母親は、親戚によって入院させられた。精神病院だ。
「どうして私をこんな目に遭わせるの」
という言葉が重たい。
息子は母を病院から出してやりたいと願うが、金がないから無理だといわれる。母親は死に、息子は「自分のせいだ」と苦しむ。

40年以上前のアメリカ映画だ。神や悪魔が本当にいるかどうかなんか知らない。でもこんな親子は現代日本にはゴマンといて、この正月にも同じような会話が交わされたことだろうし、同じように自分を責めつづけている人も多いだろう。

一人暮らしかグループホームか。施設に入れるか在宅介護か。同居をするか遠距離介護か。いくら考えても正解なんて見つからない。人は一人ひとり違うから、やってみないとわからない問題がいくらでもあるし、きっと何をやっても悔いは残るんだろう…後悔ゼロの介護なんてきっと存在しない。後悔のない人生が存在しないように。

5才男児の股の上でくつろげるサンジは大物だと思う

正月早々、ホラーばっかり見ていたせいだろうか、私の初夢は「仕事でミスをする夢」でございました。夢でよかった…ほんとによかった…。

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