施設探しは元気なうちに!

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障害のある子をもつ親御さんから
「娘を施設に入れたいのだけれど、どうすればいい?」
と相談された。
親である自分たちは高齢になり、自分自身に介護が必要になってきた。もう限界だから娘は施設に入れたいのだという。
「どこに相談すればいいのか、どこに施設があるのか、手続きのこととか全くわからない」

正直「遅いよ…」と思った。
もしかしたら
「自分たちの目が黒い間は家で」
「限界まで自分たちで世話してあげよう」
と考えておられたのかもしれない。
けれどそんなのは甘いと思う。
施設探しは「親が年をとってから」では絶対に遅い。
介護者が年を取れば(若くてもだが)ある日突然、倒れて歩けなくなるかもしれない。ある日突然、死んじゃうかもしれない。家族が看られなくなると障害をもつ子供は施設に受け入れてもらえるかもしれないが、その変化はあまりにも急すぎて、つらい思いをするだろう。

親が若くて元気で動けるあいだに、良い施設を探し、可能なら見学したりショートステイに行ったりして馴染んでおくべきだ。もちろん本人にも時間をかけて説明し、「お母さんに何かあったらここで生活するのよ」と納得させておくべきだ。

「だって、年をとってから施設めぐりなんてできないでしょ! 誰かがなんとかしてくれる、役所や事業所が助けてくれる、なんて甘いわよ。可哀想なのは、どんな施設に入れられるかもわからない子供のほうよ」

・・・というのが、うちの母の意見です。
母は自分が倒れるずっと前から妹が入る施設を決めていました。おかげで私はさほど苦労せずに妹を入所させることができたのです。
みんなができることじゃないかもしれないけど、今はネットがあるから調べることくらいはできると思う。考えておくくらいはできると思う。

私の意見は
「きょうだいがなんとかしてくれる、というのだけは勘弁してくれ」
です。