立位が上手にできるカレンダーを買いました

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来年の足音が聞こえてきた。
私は毎年1本だけカレンダーを買うことにしている。いつも猫のカレンダーだ。たいてい岩合光昭さんの猫写真カレンダー。

だけど今年は・・・
今年はどうしても・・・
「どうしても!」
って母が言うから。

猫はあきらめて。
買ってあげたのですよ。
羽生結弦カレンダーを。

表紙はフリー『陰陽師』の出だしだろうか。まだ10月だからあと2ヶ月半くらいこの表紙を眺めることになる。それでも
「きれいねえ」
母はうっとりとカレンダーに見とれている。

うん。
たしかに綺麗だが。
見とれている場合ではない。
「おかあさん! 早く立って!」
私は母に声をかける。
「おしっこもれちゃうよ!」

そうなのだ。羽生結弦カレンダーが掛けてあるのは、トイレの壁。L字手すりの斜め上だ。母がトイレで立位をした時よく見えるよう、そこにした。(これまでもスポーツ紙から切り抜いた羽生結弦の写真を貼っていた)

現在、母は手すりを持っても10秒くらいしか立てないから、パットを替える間、ちょっとでも気が紛れるように、ちょっとでも頑張れるように、美しい人の写真を貼りだしている。手すりにしがみつき、うなだれていては羽生くんの顔が見えない。斜め上にある写真を見るために顔を上げれば、姿勢がよくなり、きれいな立位が保てる。

そのためにはたぶん猫ではダメなんだと思う。「可愛い♡」より「素敵٩(♡ε♡ )۶」のほうが力が湧くから(母の場合は)。

今日も母はデイから帰ってトイレへ行くと
「ただいま羽生くん!」
と写真にむかって挨拶していた。
そのあとカレンダーの前できれいな立位を保っていた。

子供でも大人でも高齢者でも、好きなものには力をもらえる。
私が口うるさく励ましたり叱ったり、理学療法士さんと苦労して練習したり、それでもなかなか難しいことが、羽生結弦カレンダーには軽々とできてしまうのだ。羽生くん効果すごい。

2018年はこのカレンダーに頑張ってもらおうと思う。