放置系デイサービス

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母が、同年代の友達と
「なんにもしないデイサービスって、ないのかな?」
と話していた。
母は現在4か所のデイに通っているが、そのほとんどが
「すごく忙しい」
のだそうだ。

「長い時間バスにゆられて着いたら血圧を計って、体操とかリハビリして、お風呂入ってゴハン食べて・・・」
「あと工作とゲームでしょ」
「それとカラオケ」
「ずーっと何かやってなくちゃいけないの」
「休憩がないのよね」
「疲れてぼんやりしてるとヘルパーさんがすぐ話しかけてくれる。気にかけてくれるのはありがたいけど、たまには静かにしていたい時もあるわよ」
「うるさいとは言わないけど、テンションが高すぎるヘルパーさんっているよね」
「それにお昼寝もしたいよね」
「お風呂のあととかね。でもベッド足りないし」

・・・まあ、出るわ出るわ。
なんちゅうか、わがままだな!
こっちだって頑張ってるんだからさー。

「それが重いのよ」
「ほっといてくれるデイサービスって、ないの?」
「そうそう、放置系デイサービスって、ないの?」

あるのかな。放置系デイサービス。
都会に行ったらありそうだけど。
デイサービスって
「レクしなきゃ!」
「リハビリしなきゃ!」
「動いてもらわなきゃ!」
っていう使命感がみなぎってる(そもそもそういう目的で作られてるし)。退屈させたら負け、みたいなところあるよね。

「そんなん、しんどいわー」
「重たいわー」
「工作なんて(人によっては)ヘルパーさんが全部つくっちゃうのに」
「『選択制』で『やりたくなかったら、しなくていいですよ!』っていうデイもあるけど、毎回何もしないでいるとヘルパーさんが『一緒にしましょうよ』ってしつこく誘ってくるのよ…やっぱり何かしないとダメみたい」

「人間、一人でいたい時もあるよ。ぼんやりしたい時も。でも一人で家にいられないからデイに来るでしょ。そういう時に、本を読むとか昼寝するとかできて、でも遠目に見守っててもらえるデイサービスがいいな」

引きこもりがちで「デイに来ること」自体が目的という人もいる。レクに加わる体力のない人もいる。にぎやかなのが苦手な人も。そういう人には「来るだけ来て、あとは放置」みたいなデイがいい。だいたいそういう意見だった。

もうじき、この世代・・・団塊の世代が大挙してデイに通うようになる。デイサービスはもっと多様化していくのだろうな。

本日の猫写真。

放置してほしい系シシィさん。いや、朝だから起きて。

コメント

  1. 確かにデイサービスは忙しいですよね~。
    でも施設側にすれば、リハビリしてもらわないと加算が取れないとかいろいろ事情があるんでしょうね。
    うちは自宅では思いっきり放置なので、目一杯やってもらいたい派です(笑)頑張れ~~。

    • そうなんですよ、いろいろやらないと加算とれないですよね。
      って詳しいことあんまり知らないんですが。
      ある程度自立している人には自由が欲しいし、自由にできない人にはプログラムあったほうがいいし、両方とも必要ですね。

  2. 元デイサービス介護職です。 
    放置ディサービスは富山で始まった共生型(介護+障害)です。 放置だと、利用者さん同士が遊ぶので、利用者さん主体、自立主導の理想的福祉のかたちなんです。
    まさに国が推進しているものなのです。 

    • 教えていただきありがとうございます!
      富山型デイサービスっていうんですね。赤ちゃんも高齢者障害者も、だれでも来ていいデイサービス。本当に素晴らしいですね。
      ちょっと勉強してみます!

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