睡眠アプリに警告された母

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「スリープサイクル」というアプリを入れてみた。睡眠の深さを計測・記録するアプリだ。今は母と別々の部屋で寝ているから、ちゃんと眠れているのかどうか知りたかった。

ためしに自分の睡眠を測ってみると・・・。

グラフで表示された。波のような形になっていて、谷になってるところが深く眠れている印。

測れてるみたいだなと思い、母にもやってみると…。

ほとんど山も谷もない。「ずっと起きてる」みたいなグラフができてしまった。おかーさん、昨夜、眠れなかった?

「そんなことないよ、寝たよ?」

だよねえ。途中でみにいったときには、よく眠ってたもんなあ。眠りが浅いということなのかなあ?なのに快眠度が高いってどういう意味なんだろう。

よし、もう一度、測ってみよう。

うん、死んだように眠ってるね。
というか、ほぼ死体だね。

「警告:動きがほぼ皆無」

・・・だよねー。

母は微動だにしないで眠る。
麻痺があって寝返りを打てないせいもある。「褥瘡ができないように2時間おきに寝返りさせるように」と病院からも言われている。だけど、
「そんなことしたら、かえって眠れない!」
と母は訴える。若い頃からの癖で、仰向けでしか眠れないのだ。仰向けで、気をつけをして、動かない。ビクとも動かない。
「お姉ちゃんは昔から、気持ち悪いほど直立不動で寝るんだよね」
と叔母も証言している。お肉がたっぷりついているし、褥瘡防止用マットレスを使っているので褥瘡の心配はないのだが、それにしても生きてるのか死んでるのか、隣で寝ていてもわからないくらい。睡眠アプリさんも分からなかったのだろう。

本日の猫写真。

私の膝の上で場所取り合戦を繰り広げる2匹…あんたら、ひとの上で暴れすぎやねん…。

あ! もしかしたら、母は猫まみれになって寝ているから、うまく計測できなかったのかかもしれないな…。