昨日から、私はちょっとだけまとまった仕事を頂きました。といっても5,6時間のことですが、夕方まで、母はオヤジといっしょにお留守番です。オヤジはついこのあいだまでは何もできない人だったけど、今ではちゃんと母の世話を焼けるようになってくれました。トイレ介助も着替えも食事介助もできるんです。
オヤジは今日も
「かあさんのことは俺に任せとけ!」
とやる気満々。
「買い物にいってカレーを作っておくから!」
というので、材料などのメモを置いて出かけました。焦がさないように鍋の指定もしておきました。だから、私は「そろそろカレーができてるかな」と、ウキウキしながら家に帰ってきたのです。
ところが・・・。
カレーはできていませんでした。
切ったまんま、生の野菜が放置されておりました。
「どうして作ってないの? あとは炊くだけでしょ?」
と尋ねると、
母「おとうさんが、なかなか作らないの」
オヤジ「かあさんが作らへんねん!」
互いのせいにするばかりでワケがわかりません。母がだいぶ混乱していたので、話がわかるまでに時間がかかりました。
ことの原因は、スーパーまで歩いて行ったことにあるようです。普段は車で出かける(寒いから)のに、オヤジはとっても張り切っていたため
「たまには母さんを日光にあててやらないと!」
と思い、車椅子を押して歩いていっちゃったんだそうです。…良い天気で、あったかそうに見えたのでしょう。
が、晴れているとはいえ、1月です。思いがけず風がつよくて寒かったんです。車椅子にのっていると向かい風がくるぶん、押している人よりもずっとずっと寒いんですよね。なのにオヤジは、母に薄手のコート一枚しか着せてあげませんでした。自分はクマみたいなダウンを着ているくせに、母には手袋もナシでした。
「ものすうううううううううごく寒かった!」
と母は話していました。
あまりにも寒くて、寒さのあまりくたびれて、母の脳みそはちょっと混乱してしまったようです。オヤジも、慣れない道を慣れない車椅子を押して歩いたのでへとへとに疲れきってしまいました。そして2人ともくたくたで、動けなくなったものだから、料理は中止になってしまったのでした。
外を歩くには寒すぎたんだよ、もっと暖かくしてあげてねとオヤジに伝えると
「そっか、寒かったのか」
オヤジはびっくした顔をしていました。そしてしょんぼりとした顔で
「俺ちょっと競輪いってくる・・・」
こそこそと逃げていきました。(いや、競輪は行くな!)
頑張れ、オヤジ。
来週は絶対に車で行ってもらおう。
さて本日の猫写真。
どうしても遊んでほしいシシィさんと、あきれて見下ろすサンジ君。
シシィが一緒だと、怖いホラーを読んでいても、ちょっと目を離すとこんな感じになるので、いまいち怖く読めません。
(ペロッてやられたところは除菌しときました…)