朝はなかなか戦争です。
オヤジの黄色い池がなかったとしても、必ず毎日、なんかある。
まず母が起きない。
ぜんぜん起きない。
どうしても起きない。
今日はデイのある日だから起きて!って言ったら
「行きたくない」
と返ってくる。
「ずーっとお布団で寝ていたい」
わ・た・し・も・だ!!!!
(シシィもだ)
先日また介護殺人の報道があった。
そういうニュースが流れるとよく聞く言葉がある。
「介護サービスちゃんと使えばいいのに」
「もっとまわりに頼ればいいのに」
これは、私も介護疲れが顔にでてるときに周囲から言われたことがある。
あのね。
あのね?
介護保険サービス、使ってるよ!
家計が許す限り使いまくってるよ!!!
あたりまえでしょう!?
介護殺人を起こした人のことはわからないけど、多分システムについては知っていただろう。
私だって介護業界に生きてるからそれなりに知っているつもりだ。
だから言いたい。
あえて言いたい。
介護保険サービスはタダじゃない。
みんな気軽に「ショートステイつかえばいいのに」っていうけどね!
1泊2日で1万円くらいかかるわけですよ。
2人なら2万円近くになる。
いくら高額介護サービス費があるといったって、上限まで使いまくれるわけがない。
第一、行ってくれないし。
それに介護保険サービスは、なんでもやってくれるわけじゃない。
介護をしていてい一番つらいのは夜。
ぜんぜん寝かせてくれない夜がつづくと誰でも頭がおかしくなる。
だが夜に助けを求めても手は差し伸べられない。
夜間訪問してくれる事業所はまだまだ少数、都会に存在するだけだ。
夜に暴れちゃうタイプの人はショートステイに申し込んでもお断りされたりする。
ひどい時には入所も断られる。
そうなると家族にはもう、
「これ早く終わらないかな」
って祈るしかなくなる。
介護保険サービスは本当にありがたいものだが、それだけでは、最もつらい人を助けることができない。
追い詰められた介護者が一様に「何もしなかった」わけではない。
家の中の苦しみは外からは見えない。
「やることやってないんじゃないの?」
みたいな言葉をかけるのは、やめてあげてほしいと思う。(※現在の我が家は平和ですよ)