夫婦で同じデイに通うとこうなる

母が通っているデイサービスがコロナのため休業になった。
入所施設のほうで感染が広まり、職員が足りなくなったのだそうだ。
お見舞いの言葉を述べるしかできることがない・・・。

母がデイに行ってくれないと私の仕事が困ってしまう。
だが幸い、母はデイをいくつも掛け持ちしているので、そのうちの１つが
「月曜も来ていいですよ」
と引き受けてくださった。
ありがたい！

ただそこは、オヤジも行ってるデイなのだ。
オヤジと同じ日に同じデイに行く。
大丈夫？
「ええ・・・母さん、来るのか」
オヤジは複雑な顔をした。
気持ちはわかるが、あきらめてもらうしかない。

というわけで。
朝、仕事の行きがけに２人まとめてデイに送り込み。
夕方、仕事の帰り道に２人まとめて迎えにいく。

様子はどうでしたかと聞くまでもなく、職員さんは私の顔を見るなり
「お２人ともラブラブで！」
ニコニコ笑った。
「仲がよくて羨ましいですねー！」
うん・・・こうなると思った・・・。

前にも書いたが母はオヤジのハンドパワーで疼痛が治ると信じている。
なので人目もはばからず、
「左足をさすって」
と頼んだり、
「こんどは私がおとうさんの手をさすってあげる」
とひっきりなしに甘えていたそうだ。
母としては
「夫婦だから普通のことでしょ」
というが、見ているほうが恥ずかしいわ！

オヤジに
「大丈夫だった？」
と尋ねると、シャイなオヤジは
「うーん！」
恥ずかしそうに、でもニヤニヤ笑いながらうつむいた。
・・・なんだ？ まんざらでもないのか？
施設さんのコロナが落ち着くまでの間、２人そろっての通所を楽しんでもらおう。

うちみたいに複数のデイを使い倒している家は少数派だ。
多くの高齢者は１か所の事業所に絞って通っている。
そこがコロナで使えなくなると、もうダメだ。
急によその施設でというわけにはいかず、ずっと家で過ごすことになる。
デイに行けないと本人はもちろん介護者も負担が爆上がりなのだ。
早く早く、落ち着きますように！