オヤジの誤嚥問題

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最近、オヤジが、よくむせる。
太って猪首なせいか昔からよくむせてたけど。
粉薬を飲むたびにむせてエライことになってたけど。

それにしても、近頃はむせすぎだ。
飲み食いしてない時にもむせる。
この間などは夜中にむせていた。
・・・唾の誤嚥か。
嚥下機能が落ちているのだ。

「口腔ケアはちゃんとできてますか?」
と医師に言われた。
「歯磨きしてます?」
しているわけがない!

歯磨きどころか、顔を洗うことも、下着を替えることも、お風呂に入ることも。
子供の頃からぜんぜんしてこなかった。
あたりまえのことが習慣づいていないのだ。
ゴミとか汚れとかも平気なので、そもそも衛生観念というものが欠けているのだと思う。

1年間やいやい言って、近頃ようやく風呂には入るようにはなったけど。
「歯磨きってすごく大事だから!」
・・・また、やいやい言わなければいけないことが増えた。

やいやい言えば言うほどオヤジは鬱になるし。
言わなければ身体によくないし。
紙に書いても無視するし。
誰に言われても効かないし。
本ッ当に、手のかかるオヤジである。

庭のあじさい

そのことを上司に話したら
「おとうさん、ちゃんと話ししてる? 喋ってはる?」
ときかれた。
「あんまり声だしてないと、むせるようになるよ」

これが原因なんだろうなあと思う。
コロナのせいでどこにも行けなくなって、オヤジは話し相手がいなくなった。
昔から、私たちとは口をきかないから。

オヤジの無口は昔からだ。
言葉がうまく出てこないせいだと思う。
家ではほんとに喋らなくて、たまにオヤジがしゃべると妹がびっくりして泣いたことがあるくらいだ(実話)。
だから小学生のとき、オヤジが会社の人たちとまあまあ普通にしゃっべっているのを見て
「すごい、おとうさんが喋ってるよ!」
と驚いて母を呼びにいったのを覚えている。

家族とは喋らない。
電話で話す友だちもいない。
せめて歌でも歌えばいいのだが、
「カラオケじゃないと歌えない」
とか言い張る。
家で歌うのは恥ずかしいらしい。私たちは歌ってるのに。
発声練習とか早口言葉のプリントを渡しても無視。
「やいや言うな」
と、またうんざりした顔を見せる。
・・・もうなんか、めんどくさいわー。放置したいわー!

本日の猫写真。

オヤジよりも猫たちのほうがよっぽど口数が多い。せめて猫と話せオヤジ。

コメント

  1. ありがとう、だたさん!
    そう言ってもらえるだけで
    私、ギャンギャンだけど
    頑張れるわ

    わかります、うちはベッド上で体勢が酷く崩れて大変な状態でも
    直させてもらえないし、無理矢理に
    直そうものならば触るなーって
    もう怒りの頂点で怒鳴り手が飛んできます!本来とっても
    穏やかーな人だったけど
    後遺症で短気にかわりましたね
    原因は
    病気ですから仕方ないけど
    最低限は清潔にしたい!!
    ゴッシゴシ洗いたい!!

    お風呂も、髭剃り、歯磨きもみーんな
    嫌!!!

    誤嚥性肺炎が怖いよね…
    心配だから言ってるんだけどね
    こちらも
    なかなかの一方通行です。

    • お疲れ様です。
      張り手がとんでくるのですか!
      大変なお父様ですね・・・
      あ、そういえばうちもこないだ飛んできましたが(笑)
      病気になると理屈や正論は通じないんですね。
      チコさんもお体大切になさってくださいね。

  2. だださん、こんにちは。
    以前1度コメントさせていただいた、訪問歯科医えるさです。

    勝手ながらtwitterフォローさせていただいてまして、今回の記事をコメント付きでリツイートさせていただきました。この場を借りてのご報告失礼致します。

    私は嚥下の診察も行っていますが、高齢男性は特有の難しさがあります。
    仕事関係以外の話し相手が少ない、プライドが高い、照れ屋…
    体格面でも、男性は女性と比べて脂肪を蓄えにくく、加齢とともに喉頭が下がるので、痩せて廃用になりやすく嚥下機能が悪くなりやすいです。

    今回の記事を拝見する限りですと、コロナで外出できなくなり話さなくなったことで嚥下機能が下がり、唾液でむせている可能性があるかと思います。
    実際にご本人を目で見ているわけではないので、あくまで推察ですが。

    対策としてはデイに行けるならデイに行くこと、話すこと。
    声を出すことは喉と呼吸器の筋肉を使うので嚥下機能の向上に非常に良いです。歌うのはさらにいいです。ハーモニカとか笛のような楽器でもいいです。
    口腔ケアはお口の細菌数を減らし、誤嚥した時に肺炎になりにくくする効果があります。

    でも家族がヤイヤイ言っても先ほど挙げた性格の問題で大抵やりません。むしろ頑なに拒否したりします。
    娘さんや奥さんにあれこれ指示されるのはプライドが傷つき、そっぽを向いてしまいます。

    なので外部の人間を使うようにするといいと思います。
    家族はダメでも「先生」の言うことは聞く男性はいます。
    口腔ケアは訪問歯科に頼んでしまった方が確実で、家族も楽です。習慣化しやすいと思います。そのついでに歯磨きの大切さを先生に説いてもらうといいかなと。
    コロナでデイに行けないなら、家に他人を呼んでしまえばいい!という発想でもあります。

    私がだださんのお父さんのような男性の患者さんを相手にするなら、とにかく本人の生活スタイルを否定しない、親しみを持ってもらうためニコニコしながら話しかける、何でもいいから褒めながら(全く関係ない洋服とかでもいい)最後にちょっと指導する、を根気よく繰り返すかなあ…

    でもこれは本当に難しい問題で、私にも正解は分かりません。というかあるなら誰か教えてほしいです。
    長文失礼しました。私のブログにも嚥下のことなど書いてあるので、よかったら参考にして下さいね。

    • えるささん、こんにちは。
      専門的なご意見、大変ありがとうございます!

      お察しの通り、コロナのせいで人と会う機会が減り、口数がさらに少なくなりました。デイは年上の人ばかりなのがイヤになって?やめてしまいました。
      歌はカラオケのみで楽器には興味がありません。

      医師やケアマネなど男性陣には逆らいませんが、見事に聞き流してしまいます。
      ドクターストップも「自分には関係ない」そうです。
      上司や親戚のおじさんの言葉も笑って受け流すだけ…。
      唯一、実姉の言うことだけは聞いていたのですが、年々、効かなくなってきました。

      ちなみに、やいやい言わなくちゃいけないのは「忘れるから」です。
      たとえ自分で「やらなくちゃ」と思ってても、記憶障害があるので忘れちゃうんですよね。貼り紙はスルーしちゃうし。
      こちらから言えば思い出して2,3回はやってくれるかも。
      かといって、やいやい言うとプライド傷つけちゃうんですよね。
      やいやい具合が難しいです…。

      訪問は看護師さんとお医者さんと来てもらっています。
      とってもいい方なんですけど、週1なので、言われたこともその場限りで忘れてしまいます。
      余裕があれば訪問歯科やPTさんSTさんにも来てもらいたいところですね…。

    • なるほど。お父さんに記憶障害があることを存じ上げなかったもので、失礼致しました。
      だださんのお父さんはなかなかに手強いですね(笑)だださん含め、在宅でご家族を介護されている方々は本当にすごいと思います。私はここまで付き合える自信は正直ないです…
      家族だとやいやい具合が難しいですよね。私も超高齢の祖母がいるのでそのお気持ちはお察しします。
      介護サービスも使える枠の問題もありますが単純に時間がないですよね。ご本人も介護する側も。
      カラオケに一緒に行ってくれるお友達がいればいいのですが。私の患者さんで愛人の女性に誘われるがままにコーラスやカラオケに足繁く通うおじいさんがいました…
      だださんのご負担が少しでも減る方向に話が進むよう、遠巻きながら応援しております。

      • ありがとうございます。
        もともと大人の発達障害ぽくてややこしい人なのですが、その上に軽い鬱とか高次脳が加わってるみたいなんです。
        今日もケアマネさんが途方にくれてました(笑)
        要介護4の母のほうがよっぽど介護が楽です。
        介護度なんて介護者の負担には関係ないですね。

        愛人の女性と一緒にカラオケ…すごいおじいさんですね!
        元気の秘訣なんでしょうね。

  3. お父様を介護している娘さんやお嫁さんには頭が下がります。
    私の父は60代半ばで心筋梗塞で急逝したので、父の世話はすべて母がしていて、娘たちには陽気な父の思い出しかありません。
    もし、父が娘の介護を受けることになったら、どんな気持ちになり、どんな態度になったかと想像すると・・・。

    だださんのお父様と同年代の私も、最近、誤嚥することがあります。
    百歳を超えた母を介護した経験から、食事の際には誤嚥しないように注意していますが、何かのはずみに唾を誤嚥することがあります。苦しみもだえます。
    誤嚥は加齢現象で避けられないのかもしれません。

    それにしてもだださんのお父様よ、娘さんを助けてあげて!

    以前のブログに、お母様とお父様にお互いの見守りを頼んで成功したとありましたね。
    その手でお父様の自立回復を目指すようにお母様と企んではいかがですか?
    誰かの助けをする、誰かの役に立つというのは不思議に力が出るものです。

    • ありがとうございます。
      そうですね、もっと母とおしゃべりをする時間を増やしたほうがいいんでしょうね。
      私よりは話しが弾むので。
      そのことを母に話したら
      「えーイヤだー」
      って言われちゃいましたよ!
      「お父さんとする話しがない」
      夫婦の会話って無いんですね…(笑)

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