起きられない朝

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朝、体が動かなかった。
目が覚めて布団から出ようとしているのに、まったく体が動かない!
疲労でとか寝ぼけててとか、そんなレベルじゃない。
ビクとも動かないのだ。
これは!
もしや!
金縛り!!!!

そういえば胸が重たい。
肩のあたりもズッシリとした重苦しさがある。
だが、足は動くみたいだ。
腰から下は自由がきく。
首もなんとか、少しは動く・・・モフ!

ゆっくりと首をまわすと、顔がモフモフした物体にめりこんだ。
モフモフした、毛むくじゃらの。
猫のお尻だった。
「なんだ、おまえらか」

シシィさんまた太った

左肩の上にシシィが、胸の上にはサンジが乗っかっていた。
本当になんで動けないんだろうとびっくりした。
「重いからどいてくれ」
頼んだけどぜんぜん言うことを聞いてくれない。
だって猫だもん。
人の命令なんて聞きやしない。
困った・・・
重たい・・・
起きなきゃ・・・
でも猫の体温でぬくぬくだー♪
苦しいような幸せなような日曜の朝だった。

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