訪問ヘルパー、ケアマネさんの襲来に怯える

スポンサーリンク

私は料理が苦手だ。
苦手だが、与えられた仕事はこなさなくてはいけない。
・・・訪問介護のサービスの中に「調理」という項目があるのですよ。

それで今日も必死になって食材と格闘していた。
必死すぎて脇目も振らない。
利用者さんの様子さえあんまり目に入ってないときがある。
これで介護の仕事といえるのだろうか。

そんな状態のとき
「今日の献立は何ですか?」
と後ろから声をかけられた。
ええと、今日はですね、と答えかけてビックリした。

利用者さんかと思ったら!
ケアマネさんやん!

やばい!
脇目も振らずつくってるとこ見られた!
必死のパッチのとこ見られた!
ぐっちゃぐちゃの台所を見られた!
やばいヘルパーがやばい料理をつくってるのをケアマネさんに見られちゃったー!
どうしようーーー!

頭の中で大騒ぎしていたが口には出せず、
「昼はチャーハンで、夕食は揚げ出し豆腐と、鳥大根と・・・あとなんかもうちょっと作る予定です」
と棒読みで答えた。
食べやすさや賞味期限を優先させるため、取り合わせのおかしいメニューの全貌は伏せておいた。
そしたら優しいケアマネさんは
「まあ、すごい!すてき!◯◯さん、毎日ごちそうでいいですね!」
と大仰にほめてくれて
「私なんかコンビニ弁当ですよ」
と付け足した。
うちは毎日冷凍食品ですよ、と私も心の中で付け足した。

利用者さんのために料理つくったらもうヘトヘトで、家でまで料理なんかできない。
利用者さんは毎日ヘルパーの手作り料理を食べているが、我が家は冷凍三昧だ。
栄養バランスなんかくそくらえである。

「利用者さんになりたい」
同僚ともときどき話題になる。
「うちにもヘルパーさん来てほしい」
「私はデイサービスに行きたい」
「でも私らが高齢者になる頃には・・・」
介護保険制度は崩壊しているかもわからない。

猫のいるデイサービスもいいよ

もし選べるなら、ドッグランと保護猫カフェを併設した広い公園の隣にあるデイサービスに通いたいです。

タイトルとURLをコピーしました