「なにかいいことないかなあ」
と友達がいう。私の嫌いな言葉だ。いいことって待っている間は来てくれない。いいことは、自分でつくるしかない。
でも、そう思っちゃう気持ちもわかる。どうも最近ツイてなくって、しんどくなって、この先ずっといいことなんか一つもないんじゃないかって思う時もある。そういうときは、どうしたらいいのかわからない。
しょうがないからずっと窓の外を見ていた。
大きな空と流れる雲と、緑の森と小さな花々。
そして
「ウサギ!」
目の前の小路を野ウサギが走った。小さい灰色のフカフカしたやつが、ぴょんぴょん跳んできて
「あ、間違えた」
というようにUターンして来た道をまたぴょんぴょん戻っていった。
めちゃくちゃ可愛かった。
それは些細な、ほんとうに小さなできごとだったけど、私はとても嬉しかった。私にとってはそれは「いいこと」だった。友達のところにももっとたくさんのウサギが「いいこと」を運んできてくれますように!
コメント
うむ。痛いところにド直球(笑)
しょうもない空想癖いや妄想癖というべきか、が、何10年経っても
治らないんです。
ナニかがやって来るのを期待しても、ナニかを明確にして動か
なければ、ナニもやって来ない、至ってシンプルな話なのに
性懲りもなく。
だださん母上より歳上の私は、このブログでいっぱい学んでいます。
野ウサギに、ウォーターシップダウンを連想しました。仲間を導き、
共に長旅の難局を乗り超えていく主人公ヘイズル、
だだ家の中心になって、臨機応変の知恵を用いて潔く進んでいく
だださん。
ついでながら、この著作の香気は原書でないと伝わって来ないよう
に思います。
ワタシデキマス自慢ではありません。辞書と首っ引きでした(笑)
「なにかいいことないかな」って、私の昔の口癖だったんですよー。
毎日、口にしてました。
で、あくまで私の場合はですが、この言葉は呪いのようなもので、これを口にしている間は絶対になんにも起こらないんです(笑)。
不思議なくらいなんにも。
なにかが起こってたとしても頭が他力本願になってて気が付かなかったのかもしれません。
自分が動いて初めて呪いが解けました。
ウォーターシップダウン、たしか神宮輝夫さんの翻訳でしたよね。
って、原書ですかー!英語ですかー!すごいー!