生活のリハビリ

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3月にコロナ騒動が広まり始めたとき、考えた。
「もし私がコロナにかかったらどうなるだろう」
私が入院したら、両親はどうすればいいだろうって。
コロナウィルスじゃなくっても。
例えば事故に遭ってケガをしたら?

要介護4の母は、緊急避難という形で病院か施設に預かってもらうことになるだろう。
それ以外どうしようもない。

だが要支援1のオヤジはどうだろう。
猫たちの世話もあるし、しばらくは一人で暮らすことになるかもしれない。

オヤジは、鬱なのか高次脳なのか、発達障害なのかその全部なのか、結局よくわからないけれど一人では何もできない(認知症の診断はでなかった)。
ひどい時は服を着替えることさえできなかった。

だが今は、看護師さんの奮闘のおかげもあってそこそこ落ち着いている。
少しずつでもリハビリをしなければ。
いや、身体のことではない。
生活のリハビリだ。
自分で自分のことをするリハビリ。

昔からオヤジは末っ子気質というか、ひとに全部やってもらって当然みたいなところがある。
病気になってからは、それが全開になったと言ってもいい。
何から何まで私がやってあげて、それが自然になってしまった。
これじゃいけない!

「もし私が入院したら、ぜんぶ自分でやらなくちゃいけないんだからね」
私はオヤジに説教をした。
「ちょっとは自分でやってね!」
もちろん、以前からやらせてはいるんだけど。
なかなか進まなかったから、コロナをきっかけにビシバシやることにした。

まずは食べ終わった皿を流しに持っていくことから始めよう。食べっぱなしはダメだからね。
次に、毎朝、着る服を用意してみよう。
朝ごはんのパンを焼いてコーヒーをいれよう。
ご飯も自分でよそってみよう。
皿洗いもしてもらおう。
洗濯は・・・取り込むだけならできるかな。

うん、やればできるはずだ。
1年前まではちゃんとできてたんだから。

暇すぎて死にそうなこともあり、オヤジは言われるがままに頑張った。
すると、ちょっとずつできるようになってきた。
やり方を思い出せないこともあるけれど。
教えられれば、できるようになってきた。
・・・途中、殴りあいのケンカを2回ほどしたけどね。

そういえば、去年まではあんなに風呂嫌いだったくせに、今はお風呂大好きオヤジになってしまった。退屈すぎて他にやることがないせいだと思う(ただ、自分では洗えないみたいだけど)。

ためしにお風呂の用意も自分でやらせてみたら、バスタオルもパンツも用意できなくて全裸びちょびちょのままウロウロしていた。
おもしろかったけど風邪を引かれたら困るから次からは少し手伝った。

この1か月半でかなりできることが増えたと思う。
まだまだ元通りとはいかないけど。
要支援1のわりにはダメすぎるけど。
いざという時に備えて、頑張ってもらわなくてはいけない。

本日の猫写真。

お薬をがんばって飲んだあとのサンジ君。
炭みたいな薬を飲んだので顔が真っ黒です。
でも、おかげで元気になってきたよー!
ご飯もいっぱい食べています!

コメント

  1. サンジ君、お薬を飲んでくれて元気になってくれて良かったですね。
    お父さまも家事をお手伝いしてくださるようになられて良かったですね。ダダさんに何かあった時の為に、皆が出来る事をやっていくのはとても大切だと思います。サンジ君は偏食気味だそうですが、今のフードが手に入らなくなった時の為に、食べられるフードの種類が増えると良いですね。いつものフードに新しいフードを少しづつ混ぜて、焦らず時間をかけて変えていくと食べてくれるようになりますよ。ダダさんは、アイデアで問題を解決する事がお上手だから、きっと上手くいきますよ。
    頑張って下さい。

    • ありがとうございます。
      サンジはびっくりするほど復活してきました。
      確かなところは検査を受けてみないとわかりませんが…
      以前、カリカリの腎臓食を混ぜたら、器用に自分の好きなフードだけより出して食べてました(笑)
      なんとかストレスなく食べてもらえる方法を考えていきたいです。
      オヤジは自粛で暇すぎたのが逆に良かったみたいで、今日もがんばって家事してくれました。
      しょっちゅう忘れるしヤル気ない時も多いのでアテにはできませんが…。

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