介護しながら介護職、の意外な落とし穴

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拙著のタイトル『おでかけは最高のリハビリ!』は母と私のポリシーだ。今でも母は毎日、外出している。遠出はあんまりできないが、デイサービスのない日には買い物に行ったり図書館に行ったり。フードコートでお昼を食べたり、公園でピクニックをすることもある。

私の仕事が少々忙しくても一日一度は外に連れ出す。今日も仕事の合間をぬって買い物へ連れていった。時間がないから大急ぎである。スーパーでの会話はいつもこんな感じ。

私「パンと牛乳と卵は買った。あとは何がいるんやったかな」
母「おまんじゅうは?」
私「ダメ、また太るやんか」
母「ええやないの」
私「あーかーんーて!自分の体重わかってるの?」
母「40キロくらい?」
私「どんだけサバ読むねん」
母「だって私、若い時からずっと40くらいだったよ」
私「半世紀前の話してどうするねん。もう60キロ近いやろ。これ以上太ったら面倒みきれへんで。病気になって入院せなあかんようになるし」
母「入院はイヤ。私、走って逃げ出すもん」
私「走れるもんなら走ってみい」
母「交番に走っていって『虐待されてます』って言うよ?」
私「おーおー言うてみい、走ってみい」

・・・文字におこすとちょっと言葉が粗いかなあ。でも虐待なんてもちろん冗談だし、母も私も笑いながら話してたんだけど。

ハタと気づいた。

私、制服のままだ!

訪問介護のあいまに母を連れ出したものだから、着替える暇なんかなくて、私はヘルパーの制服のままスーパーに来ていた。傍目には、実の親子ではなくヘルパーと利用者に見えただろう。買い物支援に見えただろう。
そこで以上の会話である。

ヘルパー「これ以上太ったら面倒みきれへんで!」
利用者「虐待されています!」

聞き方によったら、だいぶヤバイ会話になってしまう!
あのヘルパーさん怖い! って思われてしまう。
ごめんな!
親子やねん!
本物の利用者さんには必ず敬語で話します!
まあ今日はスーパーも空いてたから誰も聞いてなかったと思うけど。次回からはちゃんと着替えます。反省!

介護しながら介護職ってこんなところに落とし穴があったとは…。
ちなみに、おまんじゅうは買わなかったけど、アルフォートを買わされました。二人で仲良く太ります。

本日の猫写真。

シシィさんの肉球

朝、目がさめたら、目の前にピンク肉球があった。どうしよう。めっちゃ幸せ。

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