近頃、母のおトイレ状況が良くない。腹具合とかじゃなくて、小さいほうが・・・甚だしくお行儀が悪いのだ。
麻痺のある母は尿意が曖昧である。出てるんだか出てないんだか自覚が薄い。なのでもちろんリハパンや尿パッドを使っているが、トレーニングを積み、なるべくトイレで済ませるように頑張ってきた。その甲斐あって、調子のいいときは1日に1~2枚しかパッドを汚さないまでになった。
なのに!
腹圧の関係なのか、近頃は
「立ち上がったら出る」
という悪い癖がついてしまった。つまり、トイレを済ませて立ち上がったとたん、じょろじょろと漏れてくるのだ。パッドだけでなくパンツもズボンも便器もぜんぶ汚れるからタチが悪い。ぜんぶ着替えて、掃除して、きれいになったズボンを履こうと立ち上がったら、またじょろじょろ…。毎回ってわけじゃないけど、時間のない時は泣きたくなる。
原因は、腹筋が衰えて尿がしっかり出きらないとか、そんな感じだろう。どうやって予防すればいいかも分からない。ただ一つ言えることは
「立位時にしゃべると出ちゃう」
ということだ。
しゃべったり笑ったりするとお腹に力が入り、出やすいのだろう。
では、しゃべらなければいい。
黙っていればマシになるはずだ。
言うのは簡単だけど、これがすごーく難しい! だって私も母もおしゃべりで、とにかく一日中しゃべっているのだから。ついついしょうもないおしゃべりに花を咲かせてしまい、ハタと気づいて
「おかあさん黙って!」
と叫んだときにはもう遅い。もうぜんぶ濡れちゃってる。
・・・これはいかん。
「どこかに書いて貼っておかなアカンねえ。『立つときは黙る!』って。」
と母が言った。
そうだね。
そうしよう。
紙に書いて。
貼っておこう。
・・・よく、目立つところに。
トイレの壁の羽生結弦カレンダーに書き込んでみた。ここなら必ず目をやるはずだ。
だけど母ったら
「ゆづるが何か言ってるー!」
と笑って笑って止まらなくなり、トイレから立ち上がれなくなってしまった。アカンやん。
本日の猫写真。
毛布をフミフミしてたのに、ふっと顔をあげて何かに見入るサンジ君。猫ってたまに、人間には見えないものをじーっと見てる時があるよね。何を見てるんだろう…。