おうち映画館

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淡路島、四天王寺、動物王国、舞鶴、福崎。
冬が来る前に行きたいところがたくさんある。
だが
「次の休みはお出かけしよう!」
と決めた日に限っていつも邪魔が入るのだ。
私の用事が入ったり。
母の体調が悪くなったり。
今日は天気が荒れるという予報だったのであきらめた。
買い物くらい行ってもいいけど
「映画が見たい」
と母が言う。
うーん、今、おかあさんの好きそうな映画はやってないな。
「じゃあ、お家で映画見ようよ」
・・・つまり、お出かけは取りやめってことですね?

ということで「おうち映画館」。
プロジェクターと100インチのスクリーンを使ってのホームシアターだ。
上映するのはプライムビデオだけど、ポップコーンだけは本物の映画館で買ってきたし、ついでにケンタッキーも用意した。
「最高だね!」
と母はウキウキしている。
「ポップコーンだけじゃなくてチキンもコーヒーもあるし、一時停止してトイレにも行けるし。本物の映画館よりずっといいよ!」
・・・そのうえ私の解説つきだしね?

母は毎週見ているドラマなら分かるが、映画となるとほとんどストーリーを理解できない。
2時間は長いから最初のほうを忘れちゃうし、人の見分けもつきにくい。
そのため今日は私が最初から最後まで全部解説しながら見てた。
「このひとが主役でね、スパイなんだよ。こっちが旦那さんでね」
「これが旦那さん?」
「いや、髪の毛あるほうが旦那さん」
西島秀俊と六平直政の区別がつかなくなる母に驚いたり笑ったりした。

2時間、わりと一生懸命に解説したつもりだけど、それでも母は最後まで
「どれが旦那さん?」
と言っていたからきっとよく分かっていなかっただろう。
それでも
「楽しかったー!」
と言っていた。
「次はおとうさんと『ハリー・ポッター』見るね!」
いいねえ、お家で映画デートか。
『ハリー・ポッター』ならもう百回くらい見てるから解説もいらないだろう。

プロジェクターを片付け、母をベッドで休ませ、雨戸を開けた。
開けたら。
雨が降っていた。
「ノオオオオオーーーー!」
我ながら変な叫び声をあげてしまった。

だって私、布団を干してたんだもん。
天気が荒れるからお出かけをやめたのになんで布団干したんだ・・。
そうそう、
「いつでも取り込めるから今のうちに干しておこう」
とオヤジのおしっこ臭い布団を干していたのだ。
雨戸を閉め切って映画してたから、気づかなかった。
家にいると油断するねえ。
(ちょびっと時雨れただけだから、布団乾燥機ですぐに乾きました)

サンジ

映画の上映中、サンジさんは一人で
「お部屋が真っ暗なの!真っ暗!」
と走り回っておりました。元気。

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