母と私は8月のコンサートに向けて「2人バイオリン」の練習をしている。ビバルディを2曲。楽譜をもらってきたのがたしか12月で、それからずっとビバルディばかり弾いている。ビバルディ、ビバルディ、明けても暮れてもビバルディ。
「ビバルディ、飽きたー!」
ついに母が言った。
「なんで2曲とも同じ作曲家のなんだろうねえ。1曲は別の人だったら良かったのに」
そうだね。たしかに飽きてきたよね。って、まだ1曲目の1楽章しか弾けないんだけどさ!
気分転換に違う曲も練習しよう。そう思っていたとき、ちょうど姪っ子が
「こんど発表会があるの」
と言ってきた。どんな曲を弾くの?
「ザイツのコンチェルト5番」
よーし、それだ! 私たちもその曲をやろう、ザイツの5番をやろう。梅ちゃんには負けないぞー!
懐かしい薄緑色の楽譜を開いた。バイオリン教本の第4巻。どの曲も、二重の丸印がつけられている。小学生だった私がこの曲をやり終えた印。「じょうずに弾けました」って母がほめてくれた印。ザイツの5番にも印はちゃんとついていた。
「なつかしいねー!」
母が歓声をあげた。
さっそく2人で弾いてみると、バイオリン教師である母はもちろん、30年以上ぶりに弾く私も完全に覚えていた。ポジション移動もない曲だから2人バイオリンでもへっちゃらで弾けた。難所の和音もほぼ完璧。
「すごーい! あんた上手になったねえ」
母はやたらと嬉しそうだ。
「小さい頃はお稽古サボってばっかりでね。今になってあんたとバイオリン弾くようになるなんて、想像もしてへんかったわ」
・・・そうやねえ。2人で1台のバイオリンを弾くなんて、私も想像してへんかったわ!
本日の猫写真。
紙袋を取り合う2匹。
シシィさん、体重がついに4kg代に突入しました…。生後10か月の女の子でこれはいくらなんでも重すぎると思うの…。
コメント
すごいですねっ! 30年ぶりでスムーズに弾けたなんて。
しかも、2人バイオリンで。
お母さまの歓声に、だださんの鼻は高度を増したのでは?(笑)
トーシローの私は、ザイツ Who?
早速にWIKI閲覧。
協奏曲なんですね、これ。
ドイツ・ロマン派、当時の欧州では最も有名なバイオリニスト
えっ、かのマレーネ・ディートリッヒが師事したですと!
若かりし日の彼女は、バイオリスト志望だったですと!
知らなかった、知らなかった、全然知らなかった。
おかげさまで、とっても勉強になりました。
シシイちゃ~ん、あなたどれほど食べてるの?
と言うおばちゃんもねえ、あなたにこっそり教えるけど、
冬の間にもりもり食べて○キロ増えちゃったよ。
ジーンズきつくてかなんわ~。
ザイツ、そんなに凄い人だったのですね!
マレーネ・ディートリヒがバイオリを弾いてたとはびっくりです。
協奏曲の5番第一楽章は小さい子が弾けるくらいの簡単な曲なのですよー。
私は自分が弾くだけでなく、自宅で母が教えていましたから、耳で覚えていたんです。
シシィが一体どれくらい食べているのか私でさえ分かりません(笑)。
つまみ食いの多い子で、サンジが残しておいたゴハンをきれいに食べてしまいます。
あ、でもね、シシィが大きいのは太りすぎだけじゃなくて、骨格がでかい(足が大きい!)のもあるようです。
言い訳してみた!