第4回 オヤジの手料理(黒くないカレー)

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金曜日。父が母の介護をする「夫婦でお留守番の日」だ。先週はエライことになっていて家族3人泣きそうになった(ぜんぜん「大丈夫」じゃない事件)。

前回の失敗を踏まえ、今日は『いざという時のセット』を用意。ズボン・パンツ・シーツ・座布団をまとめて置いてから仕事に行った。
「夕飯のカレー、ちゃんと作っておいてね!」
とオヤジに頼んで。

夕方、ドキドキしながら帰宅。
幸い母は無事だった。トイレの失敗がなかったらしい。
カレーはやっぱりできてなかった。前回と同じく野菜を切った状態で置いてあった。どうして煮てないの?
「どの鍋を使ったらいいか分からなかったから」
・・・カレー作るの何度目だよオヤジ・・・。

オヤジは黒焦げ料理をつくる天才なので、安全のために「野菜を炒める」という工程はあえて省略。切った野菜を水から煮込んで灰汁を取り、カレールーをぶちこめば完成だ。
「ルーをどれくらい入れたらいいのか分からん」
それくらい自分で考えろー!

ちょっとイラッとしたけど結果はオーライだった。
「おいしー!」
母も私も完食した。今までオヤジがチャレンジした料理の中で一番おいしかった。なにしろ焦げてない!

洗濯物も取り込んでおいてくれたし、夕飯もおいしかったし、母も大丈夫だったし、今日はおおむね成功だった。私はとっても楽ができた。ありがとうオヤジ! 次はお米の炊き方を覚えてね(何度か教えてるんだけどね…)。

オヤジはすっかりくたびれた様子で
「俺もう寝る」
と9時頃には寝る支度をしていた。お疲れ様です。


(誘惑するシシィさん)

大抵の人には簡単な、いろいろなことが、オヤジにはとっても難しい。今までやったことがないからだ(下着の用意から食後の片付けまで全て人にやってもらっていたボンボン)。

とってもダメなオヤジだけれど、
「かあさんのために俺はがんばる」
という一念だけは捨てないし、母も母で
「おとうさんと一緒にいたいから少々のことは我慢する」
というラブラブっぷりだから、なんとか2人で過ごせるようになってもらいたいと思う。

そうそう、オヤジはちょっと半端ない量のカレーを作ってくれましたので、我が家の夕飯は当分カレーが続く予定です。

コメント

  1. だださん、こんばんは。
    カレー、おいしくできて良かったですね♪

    余ったカレーはだし汁(水とだしの素でOK)を加え、
    さらにめんつゆで味を調えて、カレーうどんにするとおいしいですよ~~。
    お好みで長ねぎとか油揚げを入れるとそれっぽくなります。

    あと、食パンに薄くぬってチーズをのっけてトースターで焼くのも好きです。

    黒焦げにしちゃうってことは、火加減が難しいのでしょうかね?
    でも、料理は数をこなせば確実に上手になりますもの、きっと大丈夫ですよ!

    ところで、2人バイオリンのこと、とても面白いお話でした。
    左手だけでピアノを弾く舘野泉さんというピアニストがいらっしゃって、
    テレビで演奏を聴いたんですが本当に感動しました。
    音楽って、素晴らしいですね。

    • カレーうんどん、おいしそうですね!
      うちは2日目は隠し味を入れて、3日目はチーズをのせてカレーグラタンにするんですけど、今回は1週間くらいもちそうなので(笑)。
      ぜひカレーうどんとカレートーストもやってみますね!

      2人バイオリン、見ていても面白いと思いますよ。
      片手のピアニストの方は私も見たことがあります。すごいですよね。
      実は私は音楽にはあまり興味がないのですが(笑)、目には見えないけれど確実に力を持っている、不思議な魔法のように思えます。

  2. ああ、お父さま・・シリーズ、楽しみにしておりました。
    「どの鍋を」、きゃあ、まったく予想外のお返事。
    だださんのこれまでの指導努力と、現場におけるガッカリ感は
    よーくわかるので申し訳ないのですが、
    それでも元おぼっちゃまは、私の期待以上の活躍?をして
    くださる方ですわ(笑)
    下手は冗談はさておき、ご両親は、運命の糸で結ばれた、
    という言葉にぴったりのお二人ですね。

    誘惑の瞳のシシイちゃん、歴史に残る美女の名前を頂戴した
    だけあって、あなたも美人ねえ。

  3. 訂正
    下手は → 下手な
    失礼いたしました。

    • シシィは美人かなーどうでしょうか(笑)。

      カレー鍋ですが、私はちゃんとコンロの上に用意しておいたんですよ!
      ところが材料をたくさん切りすぎてしまい(ありったけの野菜を切ってくれました)、
      「この鍋には入りきらないんじゃないか」
      と不安になったそうです。
      そう思うんならジャガイモ7個も切るなよって話ですよ…。

      オヤジは男子校で育ったので、生まれてから女の子と口をきいたことがなく
      「人生で初めて喋った女子と結婚する」
      と決めていたそうです。
      なので母にプロポーズしたのも「偶然しゃべっちゃったから」。
      それを運命と呼ぶのでしょうかね・・・。

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