母の部屋に入るな

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母がデイサービスから帰る時間には、必ず家にいて、母を受け取らなければいけない。
これは簡単なようでいて難しいことだ。
仕事が時間どおりに終わらないこともあるし、家の手前で渋滞にあうこともある。
毎日わりとギリギリだ。
以前ならオヤジが受け取ってくれたのだけど・・・今はもう無理。
母とオヤジを2人きりにすると事故になる。
だからは私はなんとか間に合うように帰っていた。

しかし昨日はじまった実務者研修。
終わるのが少しだけ遅い。
少しだけ間に合わない。
母のほうが早く帰ってきてしまう!

そこで私はデイに頼んだ。
「鍵をあけておくので、部屋まで入れておいてください」
オヤジにはこう頼んだ。
「お母さんが帰ってきても、絶対に部屋に入らないでね!」

母が帰宅したとき、私が不在で、代わりにオヤジがいたら、母は間違いなく
「トイレにつれてって」
とオヤジに頼むだろう。
オヤジはそれに応えようとするだろう。
行き着く先は2人そろって転倒して骨折だ。
なにしろ前科がある
絶対に、母とオヤジが顔をあわせないようにしなくては!

対策1:紙に書いて貼っておく
『お母さんが帰ってきても、部屋に入らないでください。おかえりは言わなくていいです』
対策2:見守りカメラで見張る
対策3:電話をする

見守りカメラはコンセントが抜けちゃってて使えなかったけど。
張り紙は、リビングと母の部屋のドアの2か所。
昼休みと、母が帰る30分ほど前の2回、電話で念押し。
それから帰宅途中の赤信号で停まったときにももう1回。
「お母さんの部屋に入らないでね!」
わかった!とオヤジははっきりと返事した。

なのに。
やっぱり。
ダメだった。
帰宅してみると、オヤジはやっぱり母の部屋にいて、大相撲を見ていた。
幸い、私は母とほぼ同着で帰れたから大丈夫だったけど。

「なんで?」
思わず強い口調になった。
貼り紙もしたし、ついさっき電話もしたよね?
お母さんの部屋に入らないでって。
なんでここにいるの?
「なんでって・・・うん・・・なんでかなあ」
すると母はニコニコ笑って
「そんなん、私に会いたいからに決まってるやん!」
オヤジはうなずいたまま、ニヘラ~と笑って
「そうやねん」
と言った。
・・・うん。知ってた。
両親がどうしようもないラブラブ夫婦だということを。

で、もし私がすぐに帰ってこなかったら、お母さんはお父さんにトイレ介助を頼むつもりだったんでしょ?
「そんなことしないよ。危ないもん。ただ、ベッドに連れていって、って頼むだけにするよ」
このあいだベッドへの移乗で転んだばっかりじゃないの。
「そうだっけ?」
そうだよ。
それでお父さんも、お母さんに言われたとおりホイホイ介助するんでしょう。
「そうやな。するな」
アカンな。
これはアカン。
ほんまに、ラブラブ夫婦も困ったもんやで。

ねむねむ

我が家で頼れるのは、シシィさんだけです。まじで。

コメント

  1. こんばんは。
    猫の手を借りたい…介助猫シシィ嬢。
    研修が無事に合格で終わりますように

    • ありがとうございます。
      シシィさんは寝かしつけ専門なので夫婦の間には割り込めない様子です…
      研修がんばります!

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