昨年7月、私は職場である介護事業所で『さわやか今昔ものがたり』という企画を始めた。
利用者さんお一人お一人から昔の話を伺い、文章化して、HP上に掲載する企画だ。
ほぼ私の趣味で始めた企画だけれど、利用者さんに喜んで頂けたので、始めてよかったと思っている。
今30人くらいにお話を聞いたところ。
本当にいろんなお話があり、人生がある。
みなさん最初は
「おもしろい話なんかいっこもない」
と言われるけれど、語りだしたら、まあ止まらない!
子供の頃の思い出や、戦争の話、仕事のこと、人生について。
どのお話も、かけがえのない、世界に一つだけの物語だ。
(ちなみに今年に入って一番ウケた話は「汽車にしがみついて」です。漫画みたい)
それでうちのボスが
「あの企画、おもしろいから、まとめて本にしよう。冊子にしよう」
と言い出した。
WEB上もいいけど形に残るのはもっといいなあと思う。
亡くなる2週間前に
「私はもうすぐ死ぬから、あなたに伝えておくわ」
と遺してくださった物語もある。
お一人お一人が生きてきた証、出会ってくださったご縁だ。
どうなるかわからないけれど、大事に残していきたい。
本日の猫写真。
睡魔に負けるサンジ君。
春って眠たいよね。
コメント
汽車にしがみついて、、、のお話スゴ~い!!本当に実話ですか?!確かに、漫画の世界です(*^^*)
昔だから、あり得る話なのかなぁ(笑)いや、笑いごとじゃないですね。読みながらドキドキしちゃいました。
本(冊子)に出来たら素敵ですね😃ぜひ販売してください。買いますよ~
サンジが元気で嬉しい😆相変わらず可愛い❤️こっくり、こっくり・・・
ウチの猫、めっちゃイビキというか寝息の音が大きいのです。人が寝てるようです(笑)
ありがとうございます。
昔はよくあったみたいですよ。
女学生がスカート振り乱して乗ってたんですよねえ。すごい。
サンジもいびきが大きいですよ!
病気の後遺症で鼻が悪いせいなのですが、今もぶーぶー言っています。
さわやか今昔物語はいいですねえ。こんな機会でもなければ、利用者さんもしゃべる機会もなかったかもしれない
し、話すほうも、聞かせてもらうほうも、今しかできないことかもしれませんね。
私も、「汽車にしがみついてしがみついて」を読みました。
川なんて、絶叫アトラクションよりすごい!!
うちの母の上の体験をした人がいたんだ~って思いました。
母は、中学、高校と京阪で稲荷から七条まで通っていたみたいなのですが、列車の連結部にデッキみたいなところがあり、そこにしがみついて(完全な外側ではない)乗ってたらしいです。
東福寺あたりのカーブは振り落とされそう、と言いながら、友達と結構楽しんでたようで、笑いながら話してくれたことがありました。
母は昭和8年生まれなので、さわやかの利用者さんと同世代のお話です。
ありがとうございます。
「聞いてる方はおもしろいかもしらんけど、本人は怖かったんだから!」
と汽車の方が言っておられます(笑)。
お母様も落ちないでよかったですね。
若い時だからこその冒険談ですよね。
認知症の方などはお家の方から「また同じ話ばかりして」と言われてしまいますし、実際、ひとつの話を聞き取るだけで何十回も同じ話をされました。
でも私は仕事なので、何十回でも同じ話を聞けるのですよ。
誰かに話を聞いてもらえるということは大事なことなのだと思い知りました。