オヤジは喫煙者である。
脳梗塞やら狭心症やら、持病があるため、なんと20年前から
「絶対にタバコはダメです!」
とドクターストップをかけられてからいるのだが、全く気にしていない。
私や母や孫はもちろん、たとえ相手が医者だろうが上司だろうが、親戚だろうが兄姉だろうが、誰に何をいわれても無視しちゃう人なのだ。
「散歩をしろ」
「健康のために少しは動け」
とさんざん周囲に言われてきたのを
「めんどくさい」
と無視しつづけ、72才にして廃用症候群で介護保険のお世話になっているのだから、ちょっと頭がおかしいのだと思う。ちなみに今も一日18時間くらいテレビを見ている。
オヤジは現金をもてば100%タバコを買うので、ここ1、2年は私が財布を取り上げていた。
お菓子も交通費も日用品もすべて私が管理していた。
「トイレをきれいに使えたらタバコ3本あげる」
という取引をしたら、トイレの失敗さえ減っていた。
本当にうまくいっていたのである。
ところが!
残念なことに!
「なんでもかんでも禁止するのは可哀想だ」
という、慈愛に満ちた優しい親戚からお小遣いを与えられてしまった!(オヤジが古銭のコレクションを手放したらしい)
おかげで現在はタバコ吸い放題である。
そのうえお酒まで買って、朝10時からワンカップで酔っ払ってる有様。
オヤジはもう極楽である。
私は最悪である。
タバコは臭いしトイレは汚れるし。
去年末まではうまくいっていたトイレも、タバコが増えるとパンツの替えが間に合わないほど粗相をするのである。
母の車椅子がおしっこの水たまりに突入しちゃって、タイヤの跡をつけるくらいである。
財布を取り上げるのが経済DVなら、私はオシッコDVを受けているのだと主張しよう。
オヤジの顔に
「現金を与えないでください」
という入れ墨を彫ってやりたい気持ちである。
いや、粗相くらいならまだマシだ。
心筋梗塞で死のうが脳梗塞に倒れようが本人の勝手。
救急車も呼ばないでいい約束だ。
では、なぜタバコが問題なのか?
ずばり「火の不始末」である。
タバコは屋外、玄関先で、が我が家のルール。
ところがオヤジはトイレが近いもんだから、タバコを吸いながら
「ちょっとトイレ!」
と慌てて走る。
タバコを灰皿に置いたまま(以前はタバコをくわえて走ることもあった)。
そしてトイレから帰ってくるといつもの癖でテレビの前に座りこみ、寝てしまう・・・タバコのことをすっかり忘れて。
私が帰宅したら、タバコから煙があがっているのにオヤジは部屋で寝ている、という状態だった。
これは危ない。
灰皿は危ない。
いつか火事になる。
とりあえず灰皿を捨てて代わりに深い植木鉢を置いておいた。
「灰皿に置きっぱなし」
ができないように。
周囲に燃え移らないように。
タバコをやめたら済む話なんだけどなー
本日の猫写真。
シシィさんのおおあくび。
昨夜、アレルギーの薬をのんだら、今日は1日中眠かった。難しいなあ。
コメント
だださん
はじめまして。
うちの母も🚬やめられず、脳動脈瘤破裂で先日逝きました。
昨秋に父が亡くなり、母のタバコが増えて、灰皿の中で炎🔥が上がる。で、灰皿に水を入れました。
🚬臭いも軽減され、少しは安全になりました。
母は、嫌がっていましたが。母のエプロンの焼け穴を見て怖かったです。一度、母が🚬を止める💢と言ったので、私が知っている限りのタバコのストックを隠したのですが、毎朝新しい箱と色の違うライターが出て来ました。訪看さんが「こういう人は、どこかに必ず持ってるもんだ」と言ってました。はぁ。
母が生きている間に、だださんのブログを読んでいたら、もっと笑って暮らせた気がします。本も読ませていただきました。遅かったけど。…………私は🚬の臭いが大嫌いだから、やっぱり笑い続けるのは無理でしたわ。
はじめまして。
拙著を読んでいただいてありがとうございました。
お母様のこと、大変だったのですね…。
本当にお疲れさまです。
灰皿の中で炎があがるの、うちもありましたー。
たまにボヤに発展するパターン。
ほんと怖いんですよね。
なんで当の本人だけケロっとしてるんでしょうか…
>私が知っている限りのタバコのストックを隠したのですが、毎朝新しい箱と色の違うライターが出て来ました。訪看さんが「こういう人は、どこかに必ず持ってるもんだ」と言ってました。
ああ、わかります!
どこかに隠してるし「吸ってない」って口では言うんですけど臭いでバレるんですよね。
私もずっと笑ってるどころか、むしろオヤジには怒ってばかり⚡
家の中ではめっちゃ怖いですよ(笑)
家族ってそんなもんですよね。