ここ掘れニャンニャン

スポンサーリンク

朝に弱くてなかなか起きられない人は猫を飼えばいいんじゃないかと思う。猫は体内時計がきっちりしているのか、毎朝かならず
「朝ごはんの時間だよー!」
と起こしてくれる。おかげで私は寝坊したことがほとんどない。猫はかなり優秀な目覚まし時計なのだ。(休日設定はない)

「猫目覚まし」の欠点は、個体差が大きいことだろう。サンジは顔の上に乗ってくるから窒息しそうになるし、それでも起きないと鼻やオデコを噛みつかれる。オヤジが悲鳴をあげている。

「シシィ目覚まし」はそこまで激しくない。首の上に頭を乗せてきたり、鼻の先をペロペロなめたりする程度。そのかわり精度もいまいちで、毎朝ものすごくてきとうな時間に起こしてくれる。今朝は5時だった。
「まだ早いよ。あと1時間あるよ」
私は布団にもぐりこんだ。シシィはしばらく布団をはがそうと試みていたが、私がきつく押さえて動かなかったので、新たな作戦に出た。

シュババババババ!

猛烈な勢いで布団を掘りはじめたのだ。犬が穴掘りするみたいに、前足で布団を掘っている。もちろんそれくらいで穴は開かないけれど、ちょうど私のお腹のあたりを

シュバババババ!
シュバババババ!
シュバババババ!

一生懸命に掘っている。シシィのことだから、きっと真面目な顔して掘ってるんだろうなあ、と思うと笑えてきた。布団を掘ったら私が出てくるって思ってるのかな? 布団の中でゲラゲラ笑ってると息苦しくなり、顔を出したら

「出てきたニャーーー!」

満面の笑みでおはようを言われた。今日はシシィの作戦勝ち!

話は変わるが、さっき突然、ケーキが食べたくなった。買いにいくのもめんどうなので自分で焼くことにした。パウンドケーキなら焼けるだろう。ただ時間がなかった。45分しかなかった。ぐるぐるっと粉をまぜ、オーブンに放り込んだ。

焼き上がったケーキを型から抜いたとたん、見事に崩壊した。

慌ててたから、混ぜるのも焼くのも足りなかったみたい。
それでも母は、ボロボロに崩れたケーキの残骸をスプーンですくいながら
「おいしいね!」
と言ってくれた。健気すぎて涙を誘われた。

コメント

  1. シシイちゃん、よくやった、頭いいね!
    お宝は掘れば出てくるって知ってたんだもんね。
    うちの猫時計も、やはり休日なしの電池切れなしです。
    そして、やはりシシイちゃんみたいに不正確。
    が、ド早朝という点だけは正確です。
    こいつは気がつくといつも寝てると、遠い日に畏れ多くも
    眠り姫と兄にからかわれた私ですが、
    だださん! 歳を取ると早起きになるって、あれホント
    です(笑)
    毛布に足をとられてズデンドウ、机の角で肋骨にヒビを
    入れた10年ほど前に比べると、ド早朝の寝ぼけ度は
    薄まりましたよ。

    • 猫って基本、早起きですね…。
      シシィは子猫の頃は4時起きとかで困りました。
      昔、時間にすごく正確な猫がいて、朝早いバイトには重宝しました。

      >毛布に足をとられてズデンドウ、机の角で肋骨にヒビを
      いたたたた! それは危ないですね。
      転んでケガして入院→認知症パターンを避けるためにも、年をとればとるほど朝に強くなるのは良いことかもしれませんね。