2020年が終わろうとしている。
今年はどこにも行かない年だった。
旅行も、外食も、友達とのランチも何もなし。
実務者研修を受けようと思ってたけどそれもダメになった。
「おでかけは最高のリハビリ」と言いたいのに、家族の安全を確保するのに必死で、誰よりも籠りがちだった。
でも、何もしない年だった、とは言わない。
2020年はきっと始まりの年なのだ。
「コロナの始まり」といえば意地悪になるけど。
スタート地点はいつでもゼロだ。
何かが始まるとき、そこにはまだ何もない状態だ。
何も成し得なかったと感じる今年はきっとそういう年で、自分でも気づいてないけれども「次」に向かって歩きだしている。
いつか過去を振り返って、
「そういえば2020年が始まりだった」
と思い出すような、そういう年なのだ。
きっとそうだ。
そうに違いない。
そういうことにしておこう。
人生に無駄などない。
きっとすべてがどこかにつながっていると信じてる。
今年私が始めたことは、利用者さんの昔話を聞くこと。『さわやか今昔ものがたり』だ。
戦争の話、日常の話、人生の話。
悲しい話、楽しい話、怖い話。
夏から始めて二十数人の物語を文章にしてきた。
利用者さんとのご縁を大事にしたい、残しておきたいという私の欲望から始めた企画だったが、思った以上に喜んで頂けている。
今日お聞きした方は朝からずっと泣いていたんだけど、昔語りをするときだけは、痛みやつらさを忘れて笑顔を見せてくださった。
「明日、文章にして持ってきますね」
というととても喜んでおられた。
これがどこにつながるのかは、わからないけれど。
できれば来年ももう少しつづけたいと思っている。
来年も良い出会いの一年となりますように。
コメント
はじめまして。ミナと申します。
先日、ヤフーのトップ記事のあたりに、お母さまとウィーンに行かれたお話が載っていて、読ませていただきました。その行動力と、前向きさがとても素敵で、私も大変励まされました。
私はだださんと同じ年で、夫はふたまわり年上です。今年の8月に夫が脳梗塞になり、要介護5になりました。
在宅介護を目指していますが、現時点の夫の状態ではひとりでの介護はむずかしく、施設入所を検討しているところです。でも、どうしても在宅介護をしたいので、実際に在宅介護をされている方々とつながって、色々とお話を伺いたいと思い、自分もブログを始めることにしました。
またお邪魔させていただきます!
初めまして。見つけていただいてありがとうございます。
要介護5ですか。男性は大きいし大変ですね。
でも今はリフトも簡単に使えるようになったし、いろいろ進んでいますから。
在宅でうまくいくことをお祈りしています。
コロナで面会もままならないでしょうし、勢いだけでは難しいことですから、ミナさんが在宅介護をできるだけ具体的にイメージできるようなお手伝いできればと思います。
もし何か私にできることがあったら仰ってくださいね。
だださん、お返事ありがとうございます。
旦那は身長が170cmの65kgなので、女性だと看護師さんでも2人がかりで車いすの移乗などを行っているそうで。
なので私は、じゃあ男性並みの筋力をつけよう、と筋トレを始めたところです(笑)
いきおいだけでは、やはり難しいですよね。
うかがいたいことが山ほどあるのですが、小出しに質問させていただきますね!
よろしくお願いします!
あけましておめでとうございます。
背が高いと介助しにくいんですよね・・・。
ちょっとでも立てるとか補助動作があれば全然違うんですが。
在宅介護において必要なのは、筋力よりも情報力。
そして他人を頼る力だと思います。
介護は24時間365日ですから、できるだけ楽な方法を、余裕をもってできる方法を探してください。
なにかありましたらメールフォームからもお待ちしております。
今昔物語、読ませていただきました
絵のない絵本を連想しました
お身体できる範囲でお大事に
すてきな年を迎えましょう!
読んでいただいてありがとうございます!
一人一人の物語です。
こちママさんもお体にきをつけてよいお年を!
だださんが書いているように、私にとっても2020年は何かが始まった年かも知れませんね。
今はまだ解りませんが。良い結果に繋がるように、来年も頑張ろうと思います。
だださんが利用者の方々から聞き取っているお話し、毎週楽しみにしています。
その方々の歩んで来られた人生を知る度に尊敬してしまいます。
とても貴重なお話しだと思います。
あけましておめでとうございます。お返事が遅くなってごめんなさい。
sumieさんもなにかを始められたのでしょうか。
すべての道はどこかに通じるものです!
お互いがんばりましょう!
昔話も読んでくださってありがとうございます。
長生きされた方は、それだけですごいことだと思います。