女神ではない

今日は皆様にぜひともお伝えしたいことがある。
ぜひとも聞いていただきたい。
それは・・・。

40才をすぎたら。
そして主婦なら。
何があっても、年末年始に連勤をしてはいけないのです！

やっべーよーしんどいよー正月連勤は。
ブラック会社に勤めてた頃は10連勤なんて普通だったし、それどころか30連勤とかもやっていた。だから
「９連勤なんてへのかっぱ～」
とか思って自ら手を挙げたのだ（正月休みを返上する理由）。
「いつもより仕事少ないし～」
と高をくくっていたのだ。

・・・が！
残念なことに！
ブラックで働いてた10年前とは体が違う！
年齢も体重も増えた今はもう「しんどい」「休みたい」しか出てこない体質になってしまった。
「年末年始も入れますよ」って言ったこと、めっちゃ後悔してる。
正月に連勤なんてもう二度とやらない。

平日ならここまでつらくなかったのだろうが、なにしろ年末年始である。
主婦にとって一年で一番忙しい、足腰が立たなくなるほど疲れる時期である。
それに加えてデイサービスもお休みである。
両親のぼーっとした頭に刺激を与えるべく、一緒にお節をつくったり、年賀状を書かせたり、散歩につれだしたり、２人バイオリンを弾いたり、何かしら毎日ひとつはイベントを仕込まねばならなかった。

そうすると、普段なら絶対にないことだが、疲れのせいでいろんなことがゴチャゴチャになってくる。

母の服薬。
利用者さんの排泄状況。
オヤジのリハビリ。
利用者さんの全身清拭。
母の洗髪。
オヤジの入浴介助。
利用者さんの服薬。
母の便の状態。
オヤジのタバコの本数。

「あれ？今日便がでたのはお母さんだっけ？利用者さんだっけ？」
みたいな感じになる。
昨夜は疲れがピークに達し、手が震えて錠剤をうまく取り出せず、あげく２回も落っことした。
上司に意味のわからないメールを送ったり、変な電話をしたりした。
ちょっと頭がおかしくなっていたのだろう。

しかしコロナに襲われた日本各地の病院や施設では、看護師さんやお医者さんがそれこそ休みなく働いておられるのだから、アホなことを言わずに明日も頑張ろうと思う（連勤まだ終わってない）。

訪問先では
「せっかくの正月にこんな汚いババアのオムツ換えさせてゴメンなあ」
と利用者さんに拝まれた。
・・・いやいや！
うちら、お正月手当がもらえるんですよ！いいでしょー！
こっちも商売だから気にしないで？（露骨）
「ほいでも正月手当なんて、ちょこーっとでしょ」
えええ、なんで知ってはるの！？
ちょこーっとなの！（笑）
「あんたは女神様や～（泣）」
・・・いや、女神ではない。
テレビもなく訪ねてくる人もない一人ぼっちの正月に、私と過ごす毎日２，３時間だけが、飲んだり食べたり話したり、身動きできる唯一の機会だったというだけだ。

もしも私が女神なら。
もっと痛みをとりのぞいてあげられるのに。
もっと不安をとりのぞいてあげられるのに。
もっと上手にしてあげられるのに。
せめてもっと腕のいいヘルパーだったら。
しょぼい私でごめんなあ。

いろいろなことを思ったのに、出てきたのは
「F子さんと過ごせていいお正月でした」
という言葉だけだった。
それは本心だ。
・・・よし、次に訪問するときは一緒にお茶を飲もう（私は自分の分を持っていきますよ）。