オヤジが歩かない問題

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今日ケアマネさんと「オヤジが歩かない問題」について話し合った。オヤジが会社を退職したのが去年の夏。だが1年前まで働いてたなんて信じられないくらい、オヤジは老化してしまった。

仕事がないお金がない。
友人もいないまともな趣味もない。
唯一の希望だった将棋サークルも、負けてばかりで楽しめず。
そこへコロナがとどめを刺して行かなくなった。
今では立派な引きこもりジジイである。
たまに私と母が2人がかりで引きずって散歩にでる以外は、一日中テレビの前で座っている。

動かないからどんどん筋肉が落ちる。
筋力がないからしょっちゅう転ぶ。
転んだら自力で起き上がれない。
ひっくり返ったカメムシみたいにじたばたしている。
もの忘れがあり、言葉が出てこない(これは生まれつき)。
オヤジはまだ71才だが、ADLは80代後半から90代といったところ。
・・・食欲だけは若いんだけど。

せめて少しでも動いてもらおうと家事をやらせてみたが、皿洗いや掃除はえらいことになるので任せられない。今は洗濯物のとりこみと、お米をとぐことと、粗相した下着を水洗いすることがオヤジの仕事。

昨日、タバコを買いに行かせたら、転倒してヒイヒイ言いながら帰ってきた・・・もう、ひとりでは外を歩けないのだ。それくらい弱ってしまったのだ。

「このままだとイカンでしょう。なんとか、なりませんかねえ」
ケアマネさんは腕組みをして唸った。

週1で通うリハビリ特化のデイも嫌々行っている感じだし、サービスを増やすのはなかなか困難だ。
オヤジはもともと向上心がない上に健康に関心がなく、どれくらいサボリかっていうと、「めんどくさいから」という理由で若い頃からほとんど歯を磨いたことがないレベルである。もちろん、風呂にも入らず下着も替えずゴミだらけで生きていける人だった。若い頃から。
それをこの年になって
「健康のために動きましょう」
といったって動くわけがない。
「このままだと歩けなくなって、しまいに寝たきりになりますよ!」
と脅されても
「そんならもう、しゃあないな」
と答えていた。

それなら、こういうのはどうだろう。
ヘルパーさんに来てもらって、買い物に付き添ってもらうのだ。好きなタバコとおつまみを買いに近所のスーパーまで歩いて行く。もし転倒してもヘルパーさんに助けてもらえるし・・・
「嫌や!」
はい、そうですか~。

カーテンの隙間から日向ぼっこするシシィさん

一切皆苦、四苦八苦。
人は人を思い通りに動かすことなどできない。

コメント

  1. お節介な意見
    お父さんは将棋が出来るならai将棋が使えそうです、aiなのでレベルを下げるといい対戦になりそうです。しかし、将棋のaiはあまりお話ができないのであまり長続きしないかも知れませんが。ソフトはスマホがいろいろ揃っているのですがね。アレクサに協力してもらえる様にしてタブレットでいけるかも。今のところこれくらいです。

    • ありがとうございます。
      半年くらい前まではタブレットでネット対戦したりAIと将棋してみたり、いろいろやっていました。
      でも飽きちゃったみたいで。
      やっぱり対人が一番いいのでしょうけれどね。

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