冷房をかけていても熱中症になる理由

このあいだ「高齢者がエアコンをつけない理由」という記事を書いた。熱中症怖いよねって話なんだけど。でも実は、エアコンをつけていても熱中症になるのですよ！

たとえば窓をあけてしまう場合。
認知症のせいでなぜか窓を開けてしまう方がいる。
うちの祖母もそうだった。
家中の窓をぜんぶ開けてまわっていたものだ。
どんなにエアコンをつけていても窓が開いていたら意味がない。
家族が留守のあいだに窓を開けてしまって、熱中症から脳梗塞を起こし、認知症が進んでしまったというお話をコメントで頂いた。怖い話だ。

認知症じゃなくても。
怖いことがあった。

その方のお部屋は、ガンガンに冷房が効いていた。
家からは一歩も出ていない。
にもかかわらず軽い熱中症になってしまったというのだ。
・・・なぜか？

理由は、ベランダの洗濯物を取り込んだからだ。

洗濯物のとりこみなんて、ほんの短時間、１分か２分のことなのに！
と、思うでしょ？

身体の不自由な高齢者は、ゆっくりしか動けない。
ベランダの敷居を越えるだけでも一苦労。
まずは座って一休み。
おもむろに手をのばし、座ったまま手の届く範囲の衣類を取り込む。
壁にすがって、よっ・・・こら・・・しょ！ と立ち上がって。
また手の届く範囲の衣類を取り込む。

てな具合で、とにかく時間がかかるのだ。
西日の差すベランダはめちゃくちゃ暑かった。
「いつも欄干を手すりにしてるんだけど、熱くて触れないのよ。それで立ち上がるのに時間がかかっちゃって」
洗濯物をすべて取り込んだとき、クラっときた。
異様に汗がでて、これはまずいと思ってベッドに倒れ込んだ。

時間的には10分か15分のできごとだ。
それでも危なかった。

体を冷やしてオーエスワンを飲んだら回復されたから、よかったけど。
洗濯物を取り込むだけで命にかかわる暑さなのだ。
衝撃だった。

本日の猫写真。

母がデイを休んだため、私は一日中、右往左往。
母もサンジもオヤジもいい子で待っててくれたんだけど、シシィさんだけが
「かまってくれない！」
とぷんぷん怒っていました。