母にしてやられた

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私の訪問介護の仕事は、増えたり減ったりしている。
「コロナが怖いからヘルパーさんにも来てほしくない」
という利用者さんもいる。
一方で
「デイサービスを減らして訪問ヘルパーに来てもらう」
という方も。
まあ、トントンかな?

ただ、今日はちょっとだけ忙しかった。
デイから訪問に切り替えた方の入浴介助が入って、仕事がぎゅうぎゅうになった。
母のトイレ介助のため1時間おきに帰りたいのだが…入浴介助だけでも時間がかかる。外出の回数を減らすためにも仕事のついでに買い物をすませたい。そのため3時間ちかく家に帰れなかったのだ。

母が留守番できるのは1時間半ていど。それ以上はちょっと危ない。
車椅子から脱出して一人でトイレに行こうとするからだ。
3時間近いお留守番なんて、今までやったことがない!

うーん。
どうしよう。

とりえあずオヤジに頼んでみた。
「1時間おきに母の様子をみにいき、声をかけること」
と大きく書いて貼り出しておく。
それでも相手はオヤジである。
ぜんぜん当てにならない。

オヤジよりも頼りになるのは『赤毛のアン』である。
母の一番の愛読書であり、アンはもはや母の親友ともいえる。
電子書籍版をタブレットで読んでいるあいだは、読書に没頭しているから安全だ…と思う。
たぶん、安全のはず。
お尻は痛くなるだろうけど。
それでも心配なので、私も仕事の合間にAlexaをつかって声をかけたりしていた。

仕事と買い物をすませて終わって大急ぎで帰宅。
遅くなってごめんね! 大丈夫だった!?
すると母はタブレットから顔もあげずに言った。
「もうじきアンが結婚するの!」
そらよかった。
アンさえあれば、お母さんはじっとしていられるんだねえ。
「うん、いい子にしてたよ!」
お留守番は大成功だ!

……というわけにはいかなかった。
私のスマホにメールが来ていた。
Amazonさんから。

『ご注文の確認:ご購入ありがとうございます』

・・・えっ?
私、なにか買ったっけ?
ずっと仕事してたよな?

『注文内容 赤毛のアン・シリーズ Kindle版 第6巻』

おおおおおい!
母かい!
母が本を買ったのかい!

「私はしらないよー」

知らないよじゃない。
絶対に母である。
タブレットで電子書籍を読んでいるうちに、どこか触って、『購入する』ボタンをぽちったのだろう。

読み放題の本ならタダなのに、わざわざ買うなんて!
使用制限をかけておくべきだったーーー!
694円、もったいないいいいいいい!

ま、読むんだから、いいか。

変なポーズをきめるサンジ君

今日はもうひとつ、びっくりすることがあった。
仕事で買い物に行った薬局で、消毒用ハンドジェルが売られていたのだ!
店頭で売られているのを見たのは何ヶ月ぶりだろう!
奇跡だと思いながら利用者さん用に1つ買った。
もちろん自分用にも買いたかったけど、仕事中だし、一人1個しか買えないから、あきらめた。

1時間後。
仕事が終わってからダッシュでその店に行ってみた。
どうせ売り切れてるだろうと思いはしたが、あきらめきれなかった。
そしたら、まだ残ってた!
ひっそりと隠すように売られていたから、気づいた人が少ないのかもしれない。

ハンドジェルは仕事でもめちゃくちゃ必要だから(まともに手を洗えないお宅もある)、ものすごく助かった!
ありがとうお店の方!

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