介護をはじめた時のこと

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NHKの『あさイチ』で介護特集をやっていた。(知っておきたい親の介護)。地域包括への相談、ケアマネの選定など、介護を始めるときの「いろは」というところ。うちの場合はどうだったかなあ…と、思い出してみた。

我が家の場合。
2013年のことだ。

母を家に連れて帰る、在宅介護をすると決めたとき、担当医から
「無茶やで。君は介護ってどんなんか知ってるんか?」
と言われたものだ。
「知ってます!」
と私は答えた。

介護がどういうものかは知っている。が、介護保険の「制度」のことはあまり知らなかった。病院にはもちろんケースワーカーさんがいて「介護保険の申請をしてくたさい」とは言われたけど、忙しくてあんまり話をする暇がなかった。

だからまず市役所にいって、おおまかなことを教えてもらった。介護保険のパンフレットをもらって家で熟読した。ネットで介護保険法についても読んだりした。けっこう勉強したのだ。

それから市役所ではリストを渡されて
「ケアマネージャーさんを選んでくださいね」
と言われた。事業所の名前と住所だけ書いてあるリスト。こんなもん、さっぱり分からない。本当は口コミを集めて厳選するべきなのだろう。でも当時の私には、情報収集をするヒマも余裕もぜんぜんなかった。
「よくわかんないけど、ここでいいや」
住所だけ見て一番近いところにお願いした。うん、てきとう!

要介護認定は入院中におこなわれた。母は市外の病院に入院していたため、要介護認定の調査員もそちらの市のひとが来てくれた。当時の母は、質問すべてに
「なんにもできません」
という状態だったので、精神的にけっこうキツかった。

地域包括にはものすごくお世話になった。正直、ケアマネさんよりずっと親身に話を聞いてくださった。最終的には私の仕事探しの相談にまでのってくれたくらいだ。ケアマネさんは被介護者の味方だけど、地域包括のひとは私のことまで気にかけて、みてくれていた。でもこれは人によるのだろう。

介護サービスにはいろんな種類があり、使い方はケアマネさんが考えてくれる・・・らしい。私はそんなこと知らなかった! 身障者と同じで、ぜんぶ自分で考えるものだと思いこんでいた。だから在宅介護について最初の話し合いの時にはこんな感じ。
「週2でデイサービスとデイケア、週1の訪問入浴、訪問リハビリ、身体介護のヘルパーさん。レンタルはベッドと車椅子、業者さんはお任せします・・・あ、機械浴ができる施設のリストください。見学行きますんで。あとショートも使いたいんですがいいとこありますか?」
「・・・娘さん、えらいしっかりしとってやね」
あきれられたけど、身体障害の介護をしてた人はみんなこんな感じだと思う。ケアマネというシステムに慣れていないだけ。

母の病院、役所と施設めぐり、仕事(当時はフルタイムで働いてた)、そして妹のことで走り回ってたあの頃。寝る暇がなくて、介護保険でリフォームするときには過労で40度くらい熱だしてた。まだ30代だったからできたけど、今だったらちょっと無理かもしれない。介護保険の手続き、もっと簡単になってほしいです。しかも制度がコロコロ変わるのやめてほしい…。

そういえばtwitterで
『母子手帳みたいな介護手帳があればいいのに』
って呟いている人がいた。介護手帳、すごく良いアイデアだと思う!

本日の猫写真。
フミフミ中のサンジ君。


「え、遊んでほしいの? ぼく今忙しいんだけど?」

明日の仕事、突然お休みになっちゃった。母のヘルパーさんが来るから、家にいると気まずいなー…。

コメント

  1. こんにちは。いつもながら猫ちゃんたちに癒されています。

    介護手帳、いい!そうですね!あるといいですね〜。利用業者が多い場合は特に。ヘルパー講習をうけたとき、共通理解が必要だと教わったし素人でも当たり前だとおもったのに、そういうことが本当にできてなくて意外と難しい。なんとかならないのかなーと思います。

    • こんにちはー。
      お薬手帳もありますし、あってもいいですよね。
      まあ自分で作ればいいんでしょうけど(笑)。
      何かあったときのための連絡先を整理するためにも良いかなあと思います。

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