プチ花見と7年ぶりのお風呂

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花見は大事な「おでかけ」の機会だ。
去年の桜は、姫路城で見た。

一昨年は、京都の醍醐寺。

今年は万博公園にいこうかと計画していたのだけど、さすがに止めた。
家の近所をお散歩しながらプチ花見だ。

母の車椅子を押すオヤジ

雨が降りそうで降らない、花曇りの朝。一応は花見スポットだから例年なら混雑するのだけど、朝だし天気が悪いしコロナだし、みごとに誰もいなかった。

貸し切りの桜並木は悪くなかった!

そのあと訪看さんが母にシャワー浴をさせてくれた。
我が家のお風呂は、狭い上にバリアフリーじゃない。住宅改修のときにだいぶ考えたのだけど、あまりにも狭くて「拡張するには建て増しが必要」と言われたのであきらめた。お風呂はデイサービスなどで入ればいいやと思っていた。

ところが今回の帯状疱疹だ。
「患部をできるだけ清潔にしなくちゃいけない」
と言われたが母はデイをサボってしまった。
そこで頼もしい訪看さんが家のお風呂に挑戦することになった。

脱衣所がむちゃくちゃ狭くて、風呂場も狭くて、なにより風呂のドアが小さいという難敵である。もちろん手すりなんか無い。
これを訪看さんがどう攻略するのか、どきどきしながら見ていた・・・手伝おうにも、狭すぎて手が出せないのだ。

脱衣所にはなんとか車椅子を入れることができた。が、もう身動きもできないほどぎゅうぎゅうだ。そこから敷居をまたいでシャワーチェアに座らせるにはどうするのだろう?

基本は、梃子の原理なんだけど。
私も出先で手すりのないトイレを使う場合はやるけど!

これができるのは、移乗先がすぐ近くの場合。
トイレと車椅子がぴったり隣にある場合だ。

うちのお風呂のように、折戸が邪魔をしてイスまで数十センチ離れてて、狭いからスライディングボードが入る余地もなくて、しかも段差を越えなくちゃいけない、なんていう場合にはとても無理。
私には無理ー!

って思ったのに看護師さんはやってのけた。
「ほっ!」
と掛け声かけて一気に移乗させた。
段差のある数十センチは、肩に担ぎあげて乗り越えた。
・・・たしかに、それしか方法はないよな。

骨と皮みたいなおばあちゃんじゃない。
体重60キロのおでぶ婆ちゃんである。
自分より重たい人を肩に担ぎ上げ、2歩あるいた!
・・・言っとくが若い女の子である。
プロってものすごいな。

母は大喜びで
「気持ちいいー!」
と歓声をあげていた。
シャワー浴なので
「湯船にドボン!と浸かりたい」
とか言ってたけどそれはさすがに勘弁してもらった。

母が家のお風呂を使うのは、倒れてから初めてのこと。
つまり7年ぶり!
7年ぶりの家のお風呂である。
よほど気持ちよかったらしくて、そのあとすぐに寝てしまった。
・・・よかったなあ。

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