「みんなでハンバーグ作ろうか」
 というと子どもたちは歓声をあげて喜んだ。
 毎年帰省する姪っ子たちは料理が好きで、一度は「おばあちゃんとハンバーグ」をつくるのだった。子供たちといっても年上の椿はもう高校生だから頼もしい。
 「おばーちゃん、手袋はめてあげるね」
 「おばーちゃん、ちょっと待って!」
 甲斐甲斐しく面倒をみてくれる。
ビニール手袋切らしてたからゴム手。。。。
刻んで炒めて、こねて丸めて焼いて、おいしくいただきました。
年下の梅ちゃんはバイオリンを頑張っていて、今日は私たちの2人バイオリンと一緒に弾く練習をした。曲はバッハの『2つのバイオリンのための協奏曲』。ここのところずっと練習してきた曲だ。
梅ちゃんがファーストで私たちがセカンドを弾く。この曲は難しくてややこしくて、母はいつも途中で分からなくなってしまう。合奏にするとつい釣られて間違ってしまう。それでも母はどうしても「梅ちゃんと弾きたい」と言った。
それで、最初のほうだけ弾くことにした。一番簡単で、耳が覚えていて、かっこいい出だしの部分だ。母はやっぱり楽譜の中で迷子になっちゃったし、梅ちゃんも間違っちゃったけど。2,3回繰り返すうちになんとか音が合うようになってきた。
 「もうちょっと上手になったらみんなに聞いてもらおうか」
 と私がいうと、梅ちゃんは
 「うん、いいよー!」
 と引き受けてくれた。
なんか並べられてた
姪っ子たちは来週、オーストラリアに帰ってしまう。
 一緒に過ごせるのはあと1週間だ。
 一週間でどこまで弾けるかな。